岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

大坂なおみ選手をハグしたいと思います。

2021-06-03 20:59:25 | スポーツ(身体に魅せられて)

日本人て厳しいな、と改めて思いました。

大坂さんが「うつ状態だったことを告白した」ことに対してです。

「最初にそれを言えばよかった」「後出しじゃないか」と。

ヤフーのコメント欄が書き込まれ、「いいね」も多いのです。

びっくりしました。

どうしてこんなに厳しいのでしょうか。

 

たとえば、大相撲で取り組みに負けた力士がインタビューを受けることはありません。

勝者のみです。

負けた力士は無言で去っていきます。

カメラが追いかけるようなことはしません。

例外もありますが。

陸上競技でも負けた選手の後追いはしません。

敗者のこころを思えば、当然なことだと思っています。

 

それがテニスの4大大会では敗者にもインタビューを課せられ違反した場合は法外な罰金が科せられます。

その上、4大大会の出場もできなくなるということです。

私にはめちゃくちゃなルールとしか思えません。

IOCに通じるところがあると思ってしまいました。

権威主義的です。

ところが一気に風向きが変わります。

ニューヨークタイムス紙が「選手はサイボーグではない、人間だ」と書き、

世界の主要紙もこの問題を取り上げて続けています。

また、大坂選手のスポンサーである大企業が、大坂選手支援を鮮明にしました。

そうすると今まで、大坂選手に否定的な発言していた他の選手も発言を変えてきました。

そして、4大大会の主催者も今までのルールはなかったかのように寄り添ってきました。

もう権威に寄りかかることはできないでしょう。

選手の活躍で成り立っているのがスポーツです。

勧進元が権威にあぐらをかいていたことを反省しなくてはなりません。

もちろん、IOCこそ猛反省をしてほしいと思います。

 

家系的に繊細な心を持つ(ストレスに弱い)わたしは、大坂選手の気持ちが痛いほどわかります。

 

お読みいただきありがとうございました。


最新の画像もっと見る