日本の大企業が劣化している。
景気がいい。社内留保が増えると言いながら。
企業の内部で何が起こっているのか。
多くの国民の生活は厳しくなっている。所得は増えていないばかりか、大幅に減少している。
個人に関しては、アベノミクスは完全に崩壊している。
そして、大企業の利益至上の思いが、企業の倫理の崩壊につながっている。
リニア新幹線の談合は、本当にとんでもない話だ。
事業規模9兆円という。そのうち、国費は3兆円。
だれがそのような工事を望んでいるのだろうか。
南アルプスを貫通するトンネルを掘ってなんの意義があるのだろうか。
そして、ゼネコン大手4社の談合。
特捜が動かなければ、それこそ自由競争さえ否定されていた。
ゼネコンは不当な利益を得る。それは国民の不利益につながる。
JR西日本・東海の車両台車破損事故もひどい。重大事故直前だった。
「スバル」はまだまだ根が深い。
神戸製鋼、日産の露見は氷山の一角でしかないだろう。
現場が上層部の意向を忖度している構造が見える。
いま、露見しているのは政治の忖度、行政の忖度、企業の忖度。
最たる忖度は政治風土、倣えとばかりの企業の忖度。
劣化する精神そのものだ。
今年の漢字は、「北」などではなく、間違いなく忖度だった。
「北」にしたのも忖度だったのだろうか。
今年一年をきちんと振り返らなければならない。