岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【英国】新たなテロの登場。

2005-07-11 22:43:42 | 世界のなかま
ロンドンの治安当局は、「テロは防げない」と言明した。
また、今回のテロの情報もまったくつかめていないと。

にも関わらず、事件の起こるまではロンドンでは、
テロは起こらないといわれていた。
その理由は、ほぼ完璧な監視体制と対テロ法の存在で
あるが、もう1つ、「安全の契約」といわれるものが
あったといわれる。

英国は遠い昔から亡命者を受け入れてきた。
また移住者も多い。当然さまざまな思想を持った人が
いるわけで、過激な思想の持ち主もいたし、現在もいる。

そのそうな物騒にも思えるロンドンでは、治安当局と
亡命者たちと暗黙の「安全の契約」を結び、お互いの
安全を守っていた。

亡命者はここロンドンでは、事を起こさないことを契約する。
治安当局は、問題を起こさない限り、亡命者たちの滞在を許すと
いう関係である。亡命者が強制送還されれば、命はない。

その「安全の契約」が破られたことになった。
が、破ったのは「安全の契約」を結んでいない人間かもしれない。

4~5kgのプラスチック爆弾の入手は比較的容易と
いわれている。国内持ちこみは飛行機以外なら困難ではない。
普通のカバンに入る。もちろん、地下鉄に持ちこむのも簡単だ。

テロリストが、普通の市民の可能性があるという。
今回のテロなら4~5人で実行できる。
治安当局が補足できる範囲を超えている。

インターネットを通じて、イスラム過激派の思想は人々の
パソコンに直接届く。
パソコンの前で洗脳された少数のグループは、現実社会での
自分たちへの小さな差別でさえ、イラク戦争やイスラム差別に
繋げてしまうとしたら、治安当局はどうして補足することが
できるだろうか。

かって、サリン事件で感じた不気味さをこのテロ事件にも
感じる。

キーワードはやはり「洗脳」なのだ。

※NHK「クローズアップ現代」をもとに。

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