標高５００m程度の山ですが、湖南アルプスと言われるだけあって、岩山が連なり巨岩や奇岩が行く手にあらわれます。
山の中は石仏や磨崖仏に満ち、かつて修験道の山であったことが偲ばれます。
この日は先日の夏のような天気から一転、稜線は風雪に襲われました。
登山を開始してしばらくして雨が降りだしたが、一旦好転したので前線通過したと判断しました。が、その後急激に温度が低下、風雪もさらに強くなりました。
天候に応じて臨機応変に服装を替えていくのですが、仲間の一人がうまく対応できずに低体温症状に陥りました。
このような場合は、急いで稜線から下降し、安全な場所にすばやくたどり着くことが一番です。
幸い標高が低く短時間で下山でき、本人も体調を回復しました。
それでも、二人が交替で背負っての下降となりました。
これが高山で起これば、緊急事態となります。
一時的な晴天に判断を誤り登山を継続し、その後の天候急変で遭難した例が多いのです。
上空の黒い雨雲が要注意です。前線が通過した後、急激に気温が低下しました。
大津市内で風速30m近い突風が吹き、けが人も出ていました。
