岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

東証の売上NO.1は、ライブドア。

2006-02-15 09:30:35 | 日本の仲間
このような視点で、ライブドア事件をみる必要があるかもしれない。
東証のシステムの遅れが指摘されたのは1月のことだが、その当時に
思ったのは、ではシステム増強にいくらかかるのだろうか。
この答えは新聞ではみることができなかったが、数百億円にのぼるらしい。

また、ライブドアが株式分割で10億株も発行してしまい、売買件数の
50%近くを占めるということに唖然として、ならシステム増強は、
ライブドアの株のために必要なことか、と思った。

それでも、ライブドアは上場廃止とすんなりとはならない。
なぜか、一番明快は解答は、ライブドア株が一番人気だからとなる。
東証にとって一番人気とは、売買件数が一番多いことだから、大騒ぎした
ライブドア株の下落の中でも、しっかり東証は売上を伸ばしていることに
なる。上場廃止をすればこの一番人気の商品を失うことになる。

東証がライブドア株の管理が出来なかったのは、店一番の売上を上げて
くれるのがライブドア株であり、その人気者をきっちり管理しては
自身の売上にもろに影響するからだ。

東証のジレンマは、システム増強のために数百億円を使って完成した日に、
ライブドア株が廃止になっておれば、システムは使われず、入ってくる
はずの手数料(ライブドア関連だけで年間数十億円になるだろう)も
入ってこなくなる。
これは、百貨店が増床したにも関わらず、人気ブランドが撤退して広大な
空スペースが残ったことに例えられる。

しかしこのような体たらくに陥った理由はやはり東証自体にあると
言わざるをえない。
東証は管理を甘くすることで(ライブドア株の放置)で自身の売上を
飛躍的に伸ばした。
これは、ほとんど、営業努力なしの「棚ぼた」利益である。
そのために自身の投資であるシステム増強もサボって、いまさら
東証が被害者風を装うことすらおかしい。

私は東証に社会的責任は非常に重いと思う。

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