トリノ五輪、ライブのみ。

やはり睡眠不足だ。
観ているのは、ライブ、それもＮＨＫのみ。
その他の情報は新聞をふくめ、ほとんど観ていない。
これが一番いい。
なぜなら、ひとつの競技をまるごと見せてくれる。
すべての選手の扱いが平等になる。
司会者や専門家であるはずの専門家の解説が当らない。
特にタイム以外の要素が加味されるモーグルやハーフパイプに
競技では、得点が出るまで高得点かどうかもよくわからない。
その意味で同時に観ている私たちとなんらかわるものではない。

実はこのような競技を丸ごと観ることができるチャンスというのは
競技場にでも出かけなくては味わえない。
実際の競技は実に淡々と進む。
だれもテレビのように盛り上げてはくれない。
自分の中で、解説し物語を作り上げなくてはならない。
阪神の応援のように試合と関係なく盛り上がることは普通はない。

ライブ競技を淡々と観ることは、スポーツを見る力をつけることに
つながる。演出なくしても楽しめることこそ本来の観戦だと思う。

ライブでは、どの選手が実力があるのか定かでないことも多い。
パワーや技術の素晴らしさを見極るのは自身の眼力となるしかない。
日本人選手の力を客観視できるのもオリンピックならではだ。

私は４年に一度、世界のスポーツの実情を観ることができるオリンピックを
楽しみにしている。