岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「ブラック・ライブス・マター」は世界を駆け巡っています。

2020-06-14 14:11:15 | 世界のなかま

black lives matterの日本語訳も揺れています。

現時点では、「黒人の命は大切だ」でしょうか。

当初の日本語訳は、「黒人の命も大切」と訳されたようです。

wikiに書かれています。

全米での抗議デモの特徴は、黒人だけではなく白人を巻き込んでいることです。

警察への抗議、大統領への抗議は鎮まるどころではありません。

トランプの「連邦軍派遣を辞さない」発言は逆に軍内部からの批判も噴出させています。

この信じられないような発言の後でも、トランプ支持者は40%を超えているそうです。

まさに分断です。

今までは、国民の統合を訴える大統領しかいませんでしたが(当たり前です)、トランプは初めて自らの支持者のみを第一(支持者ファースト)と考える大統領となったのです。

とんでもないことです。

もし、この状態でも大統領選に再選することがあれば、世界に対する悪影響は計り知れないと思います。

他国でもひどい元首がいますが、幸い影響力はトランプほどは大きくありません。

 

この問題が世界的な拡がりを持ったのは、まずツールとしてのSNSの力です。

アフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイド 氏が、2020年5月25日にミネアポリス近郊で、警察官の不適切な拘束方法によって死亡させられた事件を8分30秒に渡り撮影した動画を全世界が見たのです。

世界の人々が、こんなひどいことが行われているのかと抗議の声を上げたのですね。

しかし、それは他人事なのだろうかと、パンデミックの中で自分事として考えた人が多かったのです。

デモは世界中に拡がり日本でも大阪で1000人規模のデモが行われました。

まだ事件発生から20日しか経っていません。

 

パンデミックは貧富の差を目に見える形にしました。

貧困層の死亡率の高さ、医療体制が遅れている国の死亡率の高さが明らかになっています。

南北アメリカやアフリカで顕著です。

人の命に軽重があるはずがないというのは世界中の人々の思いと信じたいです。

black lives matterは、その思いのシンボルですね。

 

お読みいただきありがとうございました。



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