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1月12日朝日新聞インタビュー記事「原発と司法」から。
記者がインタビューをしているのは海渡雄一弁護士。
原子力関連訴訟12件を担当している。
恥ずかしいことながら、原発裁判についてはほとんど知らない。
まことに情けない。
記者の質問。福島の原発事故が起きた時の気持は?
海渡雄一弁護士:「無念と公開の気持ちに襲われました。もんじゅ訴訟が最高裁で勝訴できていれば、もし浜岡原発訴訟の一審で勝っていれば。その後の原子力安全行政が代わり、事故を防ぐことができていたかもしれない、と」
もんじゅ訴訟での最高裁敗訴は、必ず国側を勝たせるという悪いメッセージとなったという。
そのメッセージが高裁、地裁に影響を与えていると。
記者:司法の独立のために何が必要ですか。
海渡雄一弁護士:「裁判官の選ばれ方に問題がある。司法研修を終えてから裁判官の世界だけにいると、上司の意見や最高裁の動向に敏感になりがちで、行政に対して厳しい判断を下すことは難しくなります。米国やカナダで実施され、新たに韓国でも導入される法曹一元、つまり司法研修を終えたら全員弁護士になり、10年ぐらい経験した中から評判のいい人を裁判官にする制度にすべきです」
理解が及ばないながらもその通りだと思う。
裁判官しかできない司法専門家をつくってはいけない。