岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

自主防災隊への取り組み。

2008-02-23 16:07:12 | 日本の仲間
防衛隊ではなく、防災隊である。
これは、地域で自主的に防災隊をつくろうという動きである。
もちろん、消防と連携して行う。

今朝は、地域の集会所で住民の皆さんと消防の方々との行事が
もたれた。
自主防災隊は、阪神淡路大地震の反省をもとに、初期防災への
住民の自主的活動を組織化したものである。
大災害時には、住民が住民を守らなければならない。
だれも助けには来てくれない。
これが、教訓だ。

しかし、自主防災隊といっても、多少の道具類が入った倉庫が地域に
できただけである。
組織化といっても自治会役員が自主防災隊を兼務しているに過ぎない。
それではどうしようもないと、住民が自主防災について学ぼうということに
なった。

消防からは大地震対策と火災対策のビデオを見ながらの講義があった。
大地震対策は先進地区の防災隊の紹介である。
そして災害からいかにして身を守るかの話があった。
その後の質問が、結構役に立った。

例えば、
Q、マンションの火事の場合は、下の階の水損(漏水損害)はなんとか
ならないか。
A.これは仕方がない。ホースの口径が小さいものを使うなどしているが、
火を消してしまわなくてはならないから水損はでる。
出方は階が下がるにしたがって扇型に広がる。
※すなわち、5階の1戸を消火した場合は、4階は3戸、3階は5戸が
水損に遭うということ。

Q、熱感知器と煙感知器、どちらを付けたらいいのか。
A,住居では熱感知器のほうでいいのではないか。
  熱感知器は急激に2度温度が上昇すれば作動する。
  場所は台所、寝室などに設置するべきでしょう。
Q、隣家の火事で被害にあった。補償されるのか。
A,失火の場合は、被害にあっても隣家に賠償責任はない。
  自分で火災保険に入っておくこと。自分で守るしかない。
Q、消防を呼んだら、金がかかるの?
A,無料です。
Q、消防車に700リットルの水タンクがあると書いてあるが、
  どのくらい消火能力があるのか。
A,ほとんどありません。1本のホースで1分間に1000リットル必要
  ですから、1分間も持ちません。消火栓がなければ役にたちません。
この他、多くの質問がありました。みなさん、頭の中は?がいっぱいでした。

講義の後は、非常時用にお米の炊き出しや豚汁などを作ってみた。
日赤製の炊飯用小袋を試してみた。
小袋に米と水を入れ20分沸騰させるとご飯ができた。
簡単で十分うまかった。
非常用に保管して置こうということになった。

住民の命を守ることが社会福祉と考えているので、
防災対策も社会福祉だと思っている。
もちろん災害弱者を守ることなどは、社会福祉の真ん中に置くべきことだと思う。

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