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この時期の主人公たちは、エリート学生の時代。
小さな話を積み重ねていくことになるが、いわゆる「溜め」の季節。
秋山弟は、予備門から海軍兵学校へ転身。
正岡は、俳句の世界へ。
秋山兄は、フランス騎兵へ。
後の仕事の入口にいる。
正岡妹は、軍人と離婚することになったが、和裁の腕が家計を助ける。
当時、各地に紅工場という女性のための職業学校があった。
家庭を助ける女性のために和裁を教える学校だった。
紅工場の生徒の中から、女学校を創設していく人々が現れる。
知識と職業を持つことから、自立へと繋がっていくのだが、その芽生えの時代でもある。
この『坂の上の雲』の主人公が軍人ということで、物語の視野が狭くなる場面が
増えてきた。
今後、軍隊という特殊な世界をどのように描けるか(批判的にも)にかかっている。
司馬遼太郎の原作には、納得できないところがある。
NHKがドラマ化するならば、「司馬ワールドを映像化しました」では通らない。
ドラマの「語り」は、司馬遼太郎らしい言葉で話される。
この点も要注意だと思う。
この司馬遼太郎の文章は、結構なるほどと思わせるところがあるのだけれど、
多くの小説や紀行を読んでいくと、「これでいいのか」と思い始める。
ほとんどの読者が知らない世界を文章化するのだから、彼の魅力な語り口に
引き込まれて、彼の視点を受け入れることになる。
NHKがドラマ化する場合は、司馬遼太郎の視点からもっと視野を広げる必要があると思う。
でなければ、一人の人間の歴史観を視聴者に植え付けてしまう。
ドラマとして面白いだけに気になる点です。
※吉備津彦神社の門前市をなす。
小さな話を積み重ねていくことになるが、いわゆる「溜め」の季節。
秋山弟は、予備門から海軍兵学校へ転身。
正岡は、俳句の世界へ。
秋山兄は、フランス騎兵へ。
後の仕事の入口にいる。
正岡妹は、軍人と離婚することになったが、和裁の腕が家計を助ける。
当時、各地に紅工場という女性のための職業学校があった。
家庭を助ける女性のために和裁を教える学校だった。
紅工場の生徒の中から、女学校を創設していく人々が現れる。
知識と職業を持つことから、自立へと繋がっていくのだが、その芽生えの時代でもある。
この『坂の上の雲』の主人公が軍人ということで、物語の視野が狭くなる場面が
増えてきた。
今後、軍隊という特殊な世界をどのように描けるか(批判的にも)にかかっている。
司馬遼太郎の原作には、納得できないところがある。
NHKがドラマ化するならば、「司馬ワールドを映像化しました」では通らない。
ドラマの「語り」は、司馬遼太郎らしい言葉で話される。
この点も要注意だと思う。
この司馬遼太郎の文章は、結構なるほどと思わせるところがあるのだけれど、
多くの小説や紀行を読んでいくと、「これでいいのか」と思い始める。
ほとんどの読者が知らない世界を文章化するのだから、彼の魅力な語り口に
引き込まれて、彼の視点を受け入れることになる。
NHKがドラマ化する場合は、司馬遼太郎の視点からもっと視野を広げる必要があると思う。
でなければ、一人の人間の歴史観を視聴者に植え付けてしまう。
ドラマとして面白いだけに気になる点です。
※吉備津彦神社の門前市をなす。