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佐藤雅彦さんは自らの病である若年性認知症を理解をしてほしいという気持ちを強くお持ちです。
病状・症状がどのようなものか、詳しく書かれています。
以下に転載させていただきます。
原文のまま、一部転載です。パソコン依存数字は置換させていただきました。
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2.私の困りごと
1)何をするにも大変な気力が必要とする・・・。
・何をする気力が起きなく、生活に張りがない。
・何かをする気力が起きなく、虚無感に襲われることもある。
・テレビに興味がなくなり、何もせずにぼけーと過ごすこともある。
・気力にむらがあり、読書も、パソコン入力もできないこともある。
2)方向や場所がわからなくなる。
・よく利用する駅で、例えば新宿駅南口改札に行くにも、真ん中の車両に乗ると電車を降りてどちらの方向にむかって歩くいたらよいかわからなくなった。
・よく利用する飲食店の場所が分からなくなった。
・見知しらぬ飲食店では、トイレがどこにあるか分からなくて案内してもらうが、帰りも案内されなければ席に戻れないこともある。
・行ったことのない駅では、改札口からどんなに近い場所でも、どちらに歩いたらよいかわからない。
3)記憶力の低下
1.名前が覚えられない・思い出せない
・毎週会っている教会員の名前が出てこない。
・新しくお会いした人の名前が覚えられない。
2.糖尿病を患っているが、インシュリンの管理では・・・
・ 血糖値を測り忘れる。
・インシュリンを打ち忘れる。
・インシュリンの量を正しく設定したかどうか覚えていないので不安になる。
・血糖値測定に使う針を新しい針に取り換えたかどうか覚えていないので不安にな
る。
3.物を置いた場所を忘れる
・重要な書類をなくすことが多い。
・実印をなくました。
・郵便物をどこに置いたかわからなくなります。
・1日のうち何度か携帯電話をどこに置いたかわからなくなり探し回る。
・腕時計、名刺入れ、携帯電話、財布などを定位置に置くことができず、探すのに
時間がかかり、約束の時間に遅れることもありました。
4.ガスを使用している時にガスコンロが視界から消えると、ガスを使用していることを忘れてしまう。
ガスの使用時は、そこを離れないようにしています。
5.テレビをみながら風呂のお湯はりをしていると、お湯はりをしていることを忘れてしまう。
6.予定を覚えていることが出来ず、ダブルで予定をいれることがある。
7.外出時のトラブル
・財布をどこにしまったかが分からなくなる。
・軽井沢に行ったときは、特急券をどこにしまったかわからなくなった。
・よく行く場所でも周りをよく注意していないと、通り過ぎてしまう。(福音自由教会
へ行く時など)
・大宮から軽井沢に行く場合、長野行きと新潟行きの新幹線が同じホームより出発するが、構内アナウンスを聞いてもすぐに忘れるので、乗ってから不 安になりました。
8.パソコン使用時の問題点
・メールの書き方がおかしい。普通は挨拶文から書き始めるのだが、いきなり要件を書いている。
・ワードで変換された文字が正しいかどうかわからない。
・添付ファイルをよく添付するのをわすれる。
添付するファイルがあるときは、添付ファイルを添付してから要件を書く
9.音がうるさく感じられることが多い。
10.普段使用している鉄道機関が不通で、別の鉄道機関を使用する、以前難なく行けたが駅まで行けたが今はいけない。
以上のことが困るできごとと、生活にハリを感じられなくなる事柄です。
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佐藤さんは自らの半生についても詳しく書かれています。
長文になりますので、転載方法を考えたいと思います。
※本文は執筆者である佐藤雅彦さんと支援者前田隆行さんの了解を得て掲載しています。