2017年7月9日の講演についてFBにアップされました。
認知症になっても、不便だが不幸ではないという言葉に励まされる人が多いと思います。
以下転載です。
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7月9日 日曜日、昨日長野県伊那市で講演してきました
講演した内容
日本認知症ワーキンググールプ共同代表 佐藤雅彦
何事も、前向きに取り組む。
認知症になっても、不便だが不幸でない。
苦難には必ず脱出の道がある、希望を持って生きる。
1 何事もネガティブに捉えるのではなく、ポジティプに捉える。
例えば、夜眠れない時、眠れないと、ネガティブに捉えるのではなく、活動できる時間ができると、ポジティブに捉える。
2 否定的な言葉は、発しない。
「疲れた」「何もする気力がない」「出来ない」と言葉を発すると、そうなってしまうので、否定的な言葉を発しない。
3 自分の能力を低く見積もらない。
目標値が下がり、できる能力がありながら、出来なくなる。
4 自分は価値のある、尊い存在である。
人と比べることなく、何ができなくとも、自分を尊い存在だと思う。
5 自分を愛する。自分を好きになる。
いつも付き合うのは、自分自身である。自分を愛することができないと辛いです。
自分を愛することができない人は他人をも愛せない。
6 人生を楽しむ。
楽しみを見つけて、豊かに暮らさないと、幸福感がない。
楽しみができると、人生が豊かになる。
7 無い物ねだりはしない。
不平不満ばかり言っていては、幸せになれない。あるもので満足すれば幸せになれる。
8 好きなことをして暮らせば、認知機能が維持される。
私は、好きな臨床美術で絵を描くことで、認知機能が改善した。
9 将来の心配をせず、楽しいことだけ考えて過ごす。
心配しても、未来は明るくならない。楽しいことだけ考えていると人生が明るくなる。
10 疲れたら休む、無理は禁物。
11 認知症になっても、不便であるが不幸でない。
12 不便さは創意工夫で乗り越えられる。
13 初めから出来ないと諦めない。
14 自分には、無限の可能性あると信じる。
自分で自分の可能性に限界を設けない。出来ないとおもった瞬間、出来ていたこともできなくなる。
15 自分に自信をもつ。
人の評価はあてにならない。人の意見に左右されると、自己がなくなる。人の意見は参考程度にする。
16 自分の人生を歩む。
借り物ではなく、本当の自分の人生を歩む。人は人、自分は自分。
17 他人の評価を気にしない。
他人の意見は、意見として聞いて、納得がいけば従うが、納得がいかないときは、従わない。
18 何事にも感謝して生きる。当たり前の日常に感謝する。
例えば、頭痛があっても、毎日頭痛にならない事に感謝する。
19 夜寝るとき、今日も1日無事過ごせた事に感謝して眠る。
20 親切にして貰ったら、必ずありがとうと感謝の言葉を述べる。
21 出来ないことは、出来ないと受けとめて、人に委ねる。
22 出来ることは、面倒くさくても、率先して行う。
23 認知症の人は誤解され易い。
認知症の人は、自分に正直で、疲れたら、疲れたから途中で帰るといいだすので、わがままだと思われる。
24 ボランティアを通じて社会に貢献していきたい。決して認知症当事者は社会のお荷物的存在ではない。
25 疲れ易い。とくに騒音の中ではすぐに疲れてしまう。
26 やろうと思っていることは必ずできると信じて行う。
習得するのに人の数倍かかることを覚悟して必ずできると信じて行う。
27 出来ない事だけに目を向けるのではなく、できる事に目を向けて生きる。
28 認知症と診断されたら、不条理だが受け入れる。
29 認知症になっても、すぐに何も出来なくなるわけではない。
30 どんな困難が起ころうと、必ず脱出の道があると信じて、希望を持って生きる。
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※岡山県津山市 鶴山公園(津山城址)に再建された備中櫓