北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「東京」ってどこのこと?

2007-09-06 23:38:06 | Weblog
 午前中は風は吹いていたけれど雨はそれほどでもなく、まだ穏やかだったのですが、夜になってからは暴風が吹き荒れ、真夜中の今は雨と風が非常に強くなっています。
 明日の電車は動くのかなあ。

 
 さて質問です。「『東京』ってどこですか?」
 都道府県で言うと東京都という地名はありますが、では都庁所在地はどこでしょう?新宿?東京?うーん、はっきり答えづらいですね。

 江戸幕府が崩壊した慶応4(1868、明治元)年に、「江戸を東京とする」という詔書が出されてはいるものの、その意味は(西の)京都に対する東京という呼称が決まりました。

 しかし天皇陛下が「東幸の皇居」を江戸城改め東京城に定めたとはいえ、「東京を日本国の首都とする」という明確な法律は現在存在していないのだそうです。

 また東京という呼び名も、旧東京市に由来する東京23区をまとめた総称として使っていて、それで都庁所在地も慣例として東京ということになっているそう。歴史のどさくさの中から誕生した慣例で世の中が動いているというのは面白いですね。

    ※    ※    ※    ※

 そんな本を読んでいたら、東京駅東口にある「八重洲口(やえすぐち)」の地名の由来が載っていました。八重洲ブックセンターは時々行く大きな本屋さんです。

   

 実はこの「八重洲」という名前は、慶長5(1600)年に豊後の国(今の大分県)に漂着したオランダ人ヤン・ヨーステンにちなんだ地名なのだとか。そういえば日本史の教科書で見たことがある名前ですぞ。

 ヤン・ヨーステンは、徳川家康の信任を得て今の東京駅西側の丸の内あたりに屋敷を与えられ、日本人の女性と結婚したのだそうですが、その屋敷地がヤエスと呼ばれるようになったのだとか。

 この地名は町名変更で「丸の内」になった際に一度消えたものの、昭和29年に再び駅の東の反対側に復活したのだそう。

 ううむ、東京の地名も奥が深い。

 歴史があるということはこういうことなのですね。もっと勉強しなくては。

 (写真は八重洲ブックセンターの前にある金色の二宮金次郎像です)
コメント
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