北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

開けゴマ!

2008-04-24 23:18:53 | Weblog
 早めの就寝と熟睡で昨夜の不調を何とか脱しました。あの具合の悪さは何だったんだろう…。くわばらくわばら。

 今日は午後に、外国人を受け入れることによるこれからのビジネスモデルを考えるというセミナーが開かれたので聞いてきました。

 現在の日本に居住する外国人としては、平成18年度末の外国人登録者数(90日間以上在国する人)で208万5千人で、過去最高。これは10年前の1.5倍にあたるそうで、すごい勢いで伸びているのだそう。

 日本には韓国・朝鮮からの特別永住者もいますが、その数は最近は漸減しつつあって、休息に伸びているのはなんと言っても中国からの来訪者です。

 留学生は、と見てみると現在国内には11万8千人の留学生がいて、その三分の一の4万人が東京にいるのだそうです。その出身国の6割を占めているのはやはり中国からの学生で、約7万人ほどで、2位の韓国が1万7千人(14%)ということなのでその差は圧倒的です。

 国家政策としても、かつて中曽根政権の時に留学生10万人構想を立て、福田政権では今年の1月にそれを30万人構想にするとうたいあげているのだそうです。

 しかしながら、受け入れ体制にはまだまだ不備なところが多く、日本語が出来ない学生にはアパートを貸さないという大家さんがまだまだ多いのが実情です。

 今日の講師の一人は、そうした留学生たちに対して賃貸不動産を仲介することをビジネスにしているという女性社長さんでした。まだ若くて美人なんです、これが。

 実際の問題として、国柄や住まいに対する考え方の違いは大きくて、日本のルールや考え方を伝えるための冊子を東大と一緒に作るなど、異文化どうしのすりあわせのようなことも結構なビジネスになるものです。

 最近の日本は国際化、という謳い文句を掲げながら、厳格化の道を歩んでいて、留学生という身分に対してもテロや密輸などの犯罪の温床のような印象を持っているのではないか、という声すら聞こえてくるそうです。

 一例として、外国人には銀行口座の開設すら厳しくて、簡単には開かせてくれないのだそうです。外国為替管理法による規定で6ヶ月以内の在留に認められる銀行口座では、海外からの送金は受けられない規定になっていて、これでは本国からの仕送りを受け取ることすら出来ないという状況なのだとか。

 また、子供がいる女性の留学生のケースとして、家がなかなか借りられずに大学まで一時間半のところでやっとアパートが借りられ、さらに子供を保育園に預けるのやっと見つけたところは大学から40分もかかるところしかなかったとか。「これでは海外からの留学生は日本という国にどのような印象を持って帰るのでしょうか」と講師の一人は憤っていました。
  
 諸外国とつきあうということへのリスクと寛大さのバランスが崩れているような気がします。これからの日本はあらゆる意味で、世界に開かれた社会にしなければいままでと同様の活力は維持できないと言うことは明らかです。

 日本も変わって行かなくてはならないという意味が、外国人とのつきあいという面のお話からもよく分かりました。

 開けゴマ!

コメント
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