北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道に住む魅力を何時間語れるか

2016-08-27 23:28:27 | Weblog

 考えてみると一か月以上釣りに行っていなくて、もうストレスはピーク。

 数日前の大雨で道内の川はもうメタメタかと思いきや、道南の川筋近くの人に電話で聞いてみると、「大丈夫だよー、今日も明日も釣りになるよ」とのこと。もう、行くしかない!

 天気は快晴。朝六時に家を飛び出して目的の川まで直行です。

 川筋は車が走れる細い道が上流まで続いていて、先行者がいるかどうかが気になりましたが、幸い先行の車両はぽつぽつと三台ばかり。そこから先の上流には車の跡もなくて、釣り場所は確保できそうです。

 ポジションを確保すると道具の用意をしていざ川へ。川は普段よりはやはり水量が多く、川を横断するのにはちょっと苦労します。

 昨日返ってきた釣り竿は、短くしたのにキャストの距離が案外出る仕様に変わりました。しかしもともとが柔らかいロッドなので、釣れてもその力を吸収してしまい魚が当たった瞬間がわからないほど。なかなか面白い竿になりました。

 魚のほうは渋めな感じで"ここぞ"と思うポイントでもなかなか出てくれませんが、それだけに出てくれると嬉しいもの。私の釣果はイワナ三匹にニジマスが一匹、妻もイワナを二匹釣り上げました。

 朝八時半から釣り始めて川筋を上流めがけて釣行し、気が付いたらすぐに二時。車へ戻ったのが三時半くらいでしたが、時間が過ぎたという記憶がありません。

 全くあっという間の7時間で、この間トイレも水も食事もなし。アドレナリンなのかドーパミンなのかわかりませんが、人間が楽しみに没頭するときの力は実にすごいものです。

 今日一日で心底ストレスを開放して、自然のエネルギーをチャージできました。楽しかったー。


          ◆  


 今日の川は、大雨の影響もなく水は濁っていなくてまさに清流。しかしながらこの季節にして、もうその冷たさはウェアを通じて足に伝わってきます。

 暑さに参っている本州の人に味わわせてあげたいけれど、こればかりは北海道に来てもらわなくては、ね。

 そして、こんな素敵な時間を過ごすために要したものは、往復3時間ほどのドライブ時間とガソリン代だけ。高速道路も通らないし、釣りをするのにも料金はかかりません。

 北海道って「食と観光」で内外から注目されていますが、観光の資源って雄大な景色だけではありません。自然の豊かさって、味わい方を身に着けて、実際に味わってこそ心底わかることなんです。

 その味わいを知ろうとして初めて、ウェア、道具、旅行、宿泊、スキル習熟、ガイドなどの経済が回ってくる。「観光で経済を回す」とは大口の需要をドカンと満たすことではなくて、旅行者の関心の先にある地域ごとの魅力を受けてお互いが成長するようなサイクルにこそ将来性という未来があるのだと思います。

 まずは自分自身が北海道の魅力を大いに語れるように楽しんじゃいましょう。

 北海道に住んでいることの幸せを改めて感じた一日でした。

コメント
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