札幌駅の近くを歩いていたら、北海道自転車旅をしている若い男子三人組が建物のひさしの下で胡坐をかきながら談笑していました。
興味がわいたので近づいて話を聞いてみました。
「自転車旅?どこから来たの?」
「静岡県の浜松市です」
「えー、そう?僕は掛川に三年いたんだよ。懐かしいな。北海道はどこを回ってきたの?」
「道内をぐるっと一周って感じです。旅はちょうど終わったところで、一人は明日飛行機で、僕たちは北海道新幹線に乗って帰ろうと思ってます」
「そうですか。北海道を走ってみた感想はどう?」
「日中と夜の気温の寒暖差が激しいのに驚きました」
「寝泊りはどうしたの?」
「6人で自転車巡りをして、無料のキャンプ場などで三人ずつ寝られるテントを張りました」
「実は僕は道路の舗装関係の仕事をしているんだけど、自転車で走ってみて道路の痛みについて何か感じることはありませんでしたか?」
「そういわれると、随分割れているところが多くて振動が結構ありました」
するともう一人が「そういえば、日本海側を北上したところで、道路の端っこが盛り上がって段差になっているところがあって、どうやって走ったらよいか悩みました」
敢えて聞かれでもしない限り、道路の路面状態なんて満足や不満といった評価の対象として考えられないというのが現実のようですが、それでも思い出してみると、"わだち"があって平坦な状態では走れなかったところがあったようです。
まずは「道路が悪いかもしれない」ということを思い出してもらえるような情報提供が大事かもしれません。
最後に彼らが言ったのは「一言で言うと、北海道は広いなーって感じですね。隣の町までも結構距離がありました」ということでした。
予想以上に広い北海道を仲間たちと自転車で廻ったことは彼らの一生の宝になるでしょう。北海道はお客様を迎え入れて恥ずかしくないような地域づくりをしてゆく必要がありますね。
これからの家までの旅の無事を祈ります。