今日で全15回の介護学習スクーリングの5日目。
今回から34歳の若手が毎週土曜日のこのコースに転入してきました。
今回も前回に続いて「体と心のしくみ」についての講義です。
高齢者で動けなくなり寝たきりになると体の同じところが圧迫され続けて褥瘡(じょくそう)という潰瘍ができるのですが、実はそれができやすいのが踵とくるぶしだということを教わりました。
褥瘡って背中やお尻にできるものだと思い込んでいたのですが、そこだけではないようです。
さて、「老化」と「加齢」の区別がつきますか?
「加齢」とは、生まれた瞬間から始まる時間の経過のこと。生後一カ月の赤ちゃんでも加齢してゆきます。
それに対して「老化」とは、気力・体力が20代~30代でピークを迎えたのちに次第に体の各部の機能が年齢とともに低下してゆく様のことを言います。
するそして、「高齢者にとっての豊な生とは」という問いの答えが、「日々の暮らしが満ち足りていること」と「穏やかな死への準備がなされていること」の二つによって成り立つのだ、と言われるとちょっとドキッとします。
それは超高齢者でなくても、一度生を受けたものとして当たり前のことではないか、と思うからです。
私自身は「胃瘻」や延命処置はお断りだ、と家族に伝えている程度ですが、細かなことを言うと、もっと様々な場合に対する自分の思いや好き嫌いがあるはずで、それらも元気なうちに記録をして手帳などに残しておくのが良いでしょう。
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講師の先生に、「お年寄りなら皆さん延命措置は断るという人が多いのではないですか?」と質問をすると、「現場では必ずしもそうではないこともあります」と言う答え。
「どういうことですか?」と再度質問をすると、「例えば家族がご本人の年金が頼りだったりすると、『死なせないでください』ということもあったりします」とのこと。
本人の意思とは別なところでの生き死にの問題があるようです。
様々なリアルも学んでゆきましょう。