先日実家の母から、「一階の無落雪屋根の樋に載せていたスノコがボロボロになっているから業者さんに頼もうと思うんだけど」という相談がありました。
一度見に行くと、確かにスノコは経年劣化でボロボロ。
これまで気にしたこともなかったのですが見てみると確かにボロボロです。
「おやおや」と屋根の上に登ってみたところ、屋根の塗装もところどころ剥げているし、おまけに窓の下の外壁が剥がれています。
「これは業者さんに見てもらって修理したほうがいいね」と業者さんを呼んでもらいました。
先日私も立ち会って業者さんと話をして、こちらの希望と提案を突き合わせて意見交換。
窓の外壁は剥がれた部材が再利用できるとのことでコーキングを追加、樋のスノコは既製品のものがあるとのことでそれを購入して据え付けの方向になりました。
一番お金がかかることになったのは屋根の塗装でしたが、やはりこの際だから屋根の塗装はして後顧の憂いをなくそう、ということで思い切ってやってもらうことにしました。
思った以上の修繕内容にはなりましたが、施工内容の説明を聞く中で価格もリズナブルで説明も真摯な姿勢が伺えましたので、両親も納得して即決でその会社にやってもらうよう契約を結びました。
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高齢の親の家となると、あと何年ここに住むのかということとメンテナンスにかける費用は悩みどころです。
もうお金なんてかけなくもいいんだ、とは思うものの、まだ住んでいるときにトラブルが生じるのでは最悪です。
業者さんと交渉して修繕契約をして仕事をしていただく、ということも、実は手間がかかったり精神的に負担になったり、最後にはお金の問題も生じます。
まだ気力・体力が負担にならず、家の傷みも浅くて早いうちにやっておくということは実は大切です。
業者さんに「両親ももう90歳を超えているので家もあと何年使うかわからないんですよね」というと、「えー、そうは見えません、お若いですね」と言われます。
母などは「もうあと数年で私らもいなくなってこの家は壊すんですから」と笑うのですが、その数年先と思うことも確実なことは何もありません。
実際には10年も住むことになるのかもしれないとなると、そんなころにもうどうにも修繕が必要となっても、そのときに両親に何かを決断する気力や体力、財力があるのか、となると、物事にはタイミングがあるのだな、と思います。
両親の家の最後の屋根塗装と小修繕は、私も立ち会えて絶妙なタイミングでやることになりました。