北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

生島ヒロシさんの突然の降板 ~ 過去の過ちが許されない時代

2025-01-28 21:45:56 | Weblog

 

 出張で宿泊した釧路。

 夕方にホテルに入ってテレビをつけてみると、フジテレビの会見が延々と放送されていました。(なんと午後4時から夜中の2時までやったのだと!)

 フジ系列だけではなく、他の民放もこぞっていわゆる「つるし上げ」を中継しているさまはちょっと異常な盛り上がり方で、そこまで針が振れるほどのことなのかな、とあまり気分の良いものではありませんでした。

 
 そんななか、早朝のラジオ番組「おはよう一直線」のパーソナリティを務めていた生島ヒロシさんがコンプライアンス違反を理由に電撃降板するというニュースが飛び込んできました。

 私は朝5時半に起きるのですが、その時間から始まるこの番組をスマホで聞くのが常でしたので彼の突然の降板には驚きました。

 私はたかだかここ数年のリスナーですが、番組自体はもう27年間も続いていて、結果的に最後となった昨日の月曜日が6995回目。

 くしくも昨日の放送の冒頭で彼自身が「来週火曜日が7000回目です」と言っていた長寿番組でした。

 7000回目の節目を迎えることはきっと楽しみにしていたでしょうから、朝の段階ではこの話は聞かされていなかったのだろうな、と想像されるところです。

 ことここに至って、降板した生島さんについては「好きだった」「嫌いだった」とネットには賛否が入り乱れていますが、私も最近はちょっと癖が強いなあと思い始めていたところでした。

 特に最近は「消費税をゼロに」「日本の財政は大丈夫」「国民負担率がとんでもないことになっている」といった主張を強く感じ、その意見に沿ったコメンテーターを登場させていました。

 その意見自体はご自身の確信だったのかもしれませんが、そうであれば、逆に財政健全派など自分の考えと異なる意見を持つ人にも登場させれば報道番組と言えたでしょうが、そうではありませんでした。

 また、健康食品の宣伝なども個人の感想とコマーシャルをシームレスに話す手法で、(これは)お年寄りには魅力的に映ったことでしょう。

 内容の質はともかく、あくまでもエンターテインメントとして聴く分には私の朝のリズムに合った番組でした。


      ◆


 それにしても、中居君の騒動はまだ燃え広がるのに時間がかかりましたが、今回は一発レッドカードで、即退場という非常に厳しい措置が打ち出されました。

 こんな風に目の前の人が一瞬で消えるんだ、コンプラ違反、パワハラ・セクハラへの風当たりの強さをまざまざと感じた次第です。

 しかもこの手の処分は、全て「やってしまったことへの後出しじゃんけん」なので、取り返しがつかないという恐怖があります。

 人前に出る仕事に求められる倫理的なふるまいはますますエスカレートしているようです。

 いつ過去をほじくり返されるかわからないなんて怖い世の中ですね。

 この流れって一体どうなっちゃうんでしょうか。

 

コメント
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