北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

病気との向き合い方も変わりました ~ 単純水疱ヘルペス

2025-02-21 23:20:42 | 健康

 

 尾籠な話ですが、私ことしばしば唇回りに単純水泡ヘルペスという水泡ができる病気を発症します。

 これは病の元である単純ヘルペスウィルスが体内の奥深くに潜んでいて、体力が衰えたり免疫機能が弱ったりしたときに急速に増殖し始めるという病気で、根治はできません。

 まだ若かったときには唇にできる腫物の正体がわからず、何日も治らなくてひどい目にあったものです。

 治療は投薬治療がメインですが、ウィルスの増殖を放置して投薬が遅れると、水泡が大きくなりさらに放置すると赤黒く変色して水泡が破れ顔の見てくれが大きく損なわれることになります。

 この病気は初期症状として、再発するときに「患部の違和感」、「ピリピリする灼熱感」、「ちょっとかゆい」等の症状が唇に表れます。
 
 なので、何度も発症して慣れてくると、(むむ、この嫌な感じはヘルペスか…?)ということがほぼ正確に判断できるようになります。

 肝心なことは、これに気が付いたらとにかくできるだけ早くヘルペスウィルスをやっつける抗ウィルス薬を飲むことです。

 ところがその症状はしばしば夜間や休日、あるいは勤務中などに訪れて、思いのままに病院に飛び込むということができません。

 そこで常備薬としてそれらを事前に持っていて、もしもそういう症状が現れたらまずすぐに自分自身の判断で投薬治療を開始して、速やかに病院にかかるということが早期治療のカギになります。

 このようなあらかじめ処方された薬剤を初期症状に基づいて患者の判断で服用開始する治療のことをPIT(=Patient Initialized Therapy)と言い、海外では"1day treatment"というそうです。

 日本ではこれまで少量の抗ウィルス薬を5日間ほど服用する治療が主だったのですが、抗ヘルペスウィルス剤は発病初期に近いほど治療効果が期待できるということで、患者自身が正確に症状を判断できるならば、という前提で、初期に大量の投薬を行って一気にウィルスを叩くことで服薬日数の短縮に繋げられるという効果が確認されました。


 私も前回の治療の時に、「次回は症状を感じたらできるだけ速やかにこちらの薬を飲んでください」と今までの4倍の量の薬を処方してもらいました。

 そして先週後半に再び唇に違和感を感じたので、すぐにもらっていた薬を指示どおりに12時間で二度飲みました。

 その結果は、なるほど、見事なほど症状が極めて短期間で収束しました。

 この投薬のあり方は自分に合うということが分かったので、先日又皮膚科を受診して次回分の薬を処方してもらいました。

 治療のあり方もずいぶん変わりましたが、病気の兆候がわかるようになる自分も経験を積んで成長したな、と思います。

 亀の甲より年の功ですね。 
 

コメント
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