北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

故高野文彰さんを偲ぶ ~ 音更のオフィスを訪ねることができました

2021-09-30 22:25:06 | Weblog

 

 仕事で道東へ行く用事があったので、その途中に音更で過日亡くなった先輩、高野ランドスケープの高野さんのお参りをしてきました。

 高野さんは大学の講座の大先輩で、自らコンサルタントとして起業して、今や世界を又にかけて活躍し世界各地に作品を残していました。

 高野さんの興した『高野ランドスケープ』は公園施設や景観創造のコンサルタントですが、早くから音更町のチンネル小学校と言う、廃校になった小学校をオフィスとして利用していました。

 リモートオフィスの走りであり、廃校を利用するという時代を先取りしたようなワークスタイルでしたが、今日はその旧チンネル小学校を訪ねたのです。

 事前に訪問を伝えてあったので、玄関に着くと会社の方がすぐに高野さんの座っていた席に通されました。

 高野さんはちょっと上を向いてにこやかに笑う写真のなかで、いつもの椅子に座っているようでした。

「この写真は?」
「お葬式の時に何枚か写真を並べたんですけど、持ち帰ってみたらこれが椅子にぴったりで、『まるでそのまま座っているようだね』と思っています」

「高野さんは突然亡くなったのですか?」
「ええ、以前から持病があって今回も検査の後で入院することになったんです。ただ以前から何度か入院しては退院してくるということがあったので、今回もそうだとばかり思っていたのですが…」


「突然亡くなられたのなら、いろいろと混乱もしたのではありませんか?」
「ですね。でも振り返ると、IFLA(国際造園家連盟)の会長職の引継ぎを丁度終えたところだったり、飼っていた馬を譲り終えたり、牧場の柵を撤去し終えたところだったり、と何かタイミングが合ってはいましたよね」

 私はちょうど一年ほど前にこちらをお訪ねして、高野さんに会うことができ、その時もいろいろなことを教えていただいたことを思い出しました。

 地元の音更高校でもまちづくりの授業を持っていて、若い子供たちに自分たちの町のことをを考えてもらったり、活性化するアイディアを求めたりと、枯れない日々を送られていました。

 周りにも私のような後輩にも、いつもニコニコと接してくれた優しい先輩の顔が今でも浮かびます。

 まだまだやりたいことやアイディアがあったろうと思うと残念でなりません。

 高野先輩、ゆっくりとお休みください。  合掌 

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