ある生命保険会社から私宛に、父が契約している保険についての情報がはがきで送られてきました。
なかには、「契約者様のご加入内容のお知らせ(「契約内容ご案内制度」によるご連絡)」とありました。
その趣旨は、契約者本人による手続き等の問い合わせが困難になった場合に備え、サポートいただく契約関係者のあなたさまへお知らせするサービス」なのだそう。
そのうえで、父が契約している保険契約の内容と、「あなたさまの登録内容」として私の名前・住所・電話番号が記されています。
母に「僕の情報を保険会社に伝えたの?」と訊いてみると、「そういえば保険屋さんが何かやってくれていたねえ」とのこと。
この保険会社の「契約内容ご案内制度」に登録をしていることで、父の契約内容が把握できることや登録内容の確認、もし万が一災害に被災した時などにも関係者が知っていることで請求事務にも滞りが少なくなることが期待できます。
保険会社も、契約だけさせて支払い請求は請求者の側の事情で、請求されなければその方がよい、などという不誠実なビジネスはできないに違いありません。
そのうえで逆にしっかりと請求してもらえるような努力義務も必要なのでしょう。
しかし子供などの身内がいれば良いけれど、身寄りのない天涯孤独の人だったらどうするのでしょうか。
事前に万が一の時は「遺贈寄付」にするというような意思表示はできるのでしょうか。
社会の高齢化と血縁が薄れて行く中で、社会の制度が「縁と関係性」を補う必要がますます強くなっているようです。
歳を取るだけでなく、災害のことも考えると、常に「いざというとき」に思いを巡らせて、今何ができるかを考え実行に移すことが大事なのです。