昨日の悪質な訪問販売の続き。
今朝になっても母は「電話でクーリングオフしますって言ったら、『わかりました、返金の際に契約書は目の前で破りますから』って言ってたからもう大丈夫だよ。悪い人じゃない感じだし」と全く能天気な感じ。
私としては、口頭でのクーリングオフは「言った、言わない」の話になって危険だと思うので、北海道消費者協会のホームページを開いて、クーリングオフについての基礎知識を仕入れました。
するとそこには「クーリング・オフは必ず書面または電磁的記録(※令和4年6月1日以降)で行いましょう。電話や面談など口頭で告げただけでは、後になって「連絡を受けていない」、…(中略)など、言った言わないの水掛け論になる恐れがあるため、必ず書面または電磁的記録で通知することになっています」と書かれています。
やはり母の口頭対応では手ぬるいと感じて、消費生活センターに直接電話をしてみました。
「実は母が訪問販売業者のふとん丸洗い無料という営業に耐えかねて、11万円の布団カバーを購入する契約を結び、手付金を払いました。翌日に思い直してクーリングオフする意思を電話で伝えたというのですが、アドバイスはあるでしょうか」
すると電話口に出てくださった女性は母の名前や住所、訪問販売の内容などを聴きとりつつ、「正式なご相談は契約の当事者から伺わないといけませんので、お母様から連絡していただけますか」とのこと。
この手の話は危機管理なので、打てる手は早急に最大限打つのが基本。
私の方で実家へ走って、契約書や名刺などの紙書類の写真を担当者にメールで送ったうえで、母の目の前で担当の女性に再度電話をして母から事情を話してもらいました。
営業マンが「いらない」という断りにも関わらず言葉巧みに布団を引っ張り出させて、丸洗い無料をネタに高額の布団カバーを売りつけた話、クーリングオフの連絡には素直に応じそうだという話などを母の口から直接語ってもらいました。
担当の女性は「再三断っているにもかかわらず再勧誘をするというのは違法ですし、長時間粘るのもかなり悪質です」とやはり悪質性を強く感じると言います。
「どうしましょう、消費生活センターから業者の方に直接電話をして、クーリングオフの医師が伝わっているかどうかの確認と悪質性への注意などを伝えることができますが、事を荒立てるのはおいやですか?」
母は「そこまでしなくても大丈夫じゃないでしょうか…」と言いましたがそれに被せるように私から「いえ、そちらから電話をしてください。そのうえで契約解除の書面も提出しますので」と強くお願いをしました。
「わかりました。それではいったん電話を切りますね」
センターから業者に電話をしてくれる間に母とは、「今ここで訪問販売業者毅然と対応しないと、またいつか来ることになるし、他の人にも被害が及ぶからね」と強い対応の必要性を説明。
やがて再びセンターから電話が来て、「今そちらに行った担当者と連絡が取れまして、クーリングオフの意思確認と返金にも応じるという確認が取れました」とのこと。
そして改めてクーリングオフの意思を示す「契約解除通知書」の書き方を教えてもらい、これを「コピーかスマホで写真撮影して記録し、はがきは特定記録郵便で送ってください」という指示もいただきました。
センターへは郵便局で特定記録郵便で送った時の番号をのちほど連絡して、さらに後日このハガキが業者に届いたかどうかを確認してもらえることになりました。
とりあえず今日のところでできるのはここまでです。
センターの女性からは「玄関に"訪問販売お断りのステッカー"を貼ると良いのですが」と言われたのですが母は「いや、貼ってあるんですよ」と説明。
「それはステッカーを貼っている時点で訪問販売は断るという意思表示がなされているので、そこからインターホンを押して話しかけるのはその時点で条例違反になるんです。次回からはドアのカギを開けずにインターホンで断るようになさるといいですよ」
そうアドバイスされました。
もっとも母は、「インターホンの向こうでむにゃむにゃ言われるとわからなくてドアを開けて聴こうと思っちゃうんだよね」と、ここでも悪質商法のテクニックが垣間見えました。
いずれにしても次回の返金と布団を返しに来るときには立ち会おうと思います。
皆さんも不安があれば、専門の団体にお気軽に連絡してみてください。
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