寒いくらいの気温ですが、今日は快晴。今日明日は海外のお客さんを迎える出張です。
【まちめぐりナビプロジェクトの視察】
国土交通省が全国から、外国人のための誘導案内事業を募集していたのが、「まちめぐりナビプロジェクト」です。
このプロジェクトでは、全国各地のアイディアを募集して、外国人が旅をするための情報提供方法などを求め、良いアイディアに対して必要な予算をつけてくれたのです。
北海道では、シーニックバイウェイ支援センターなどを中心とする「北海道における外国人ドライブ観光推進協議会」が応募をしたアイディアが採用されました。
この協議会に参加してくれているのは、携帯電話会社やレンタカー会社、航空会社、観光系の大学、シンガポールの旅行会社、その他道内シンクタンクなどで、それぞれの得意技を持ち寄って、「外国人ドライブ推進事業」を行おうというのです。
この外国人ドライブ観光推進事業は、今後個人型が進むと予想される外国人観光客に対して、北海道ならではの観光形態であるレンタカー観光の可能性や課題を把握することや、道路を始めとした外国人がドライブしやすい環境を整えることをねらったものです。
そのためにまず、シンガポールの旅行会社と連携して、北海道でレンタカーを借りてドライブをするというツアーを販売してもらいました。
シンガポールは国の面積が東京23区と同じほどの広さしかなく、おまけに自動車に対して高額な税金をかけ車を簡単には持たせない政策をとっているのだそうです。そのため、免許は持っていても車は持っていないという人が多く、広い道路でドライブをすることに対する憧れを強く持っているのだとか。
そうしてその旅行商品を購入してやってきたシンガポールの人たちにレンタカー会社がレンタカーを貸します。ただしそのときには車の操作やカーナビの操作などに対するしっかりとした英語のマニュアルを用意します。
しかも借りられる車はトヨタのプリウス。日本が世界に誇る環境に優しいハイブリッドカーを運転出来るのです。これも魅力の一つかも知れません。
* * * *
旅をする人たちは6泊7日の旅の間、宿泊するホテルだけは決められていますが、その間の行動はレンタカーで自由に行えるのです。
しかも各車にGPS機能のついた携帯電話を備えています。これはまず、トラブル時に24時間対応出来るコールセンターを保証しているのです。
事業の一環として、英語と日本語の話せるスタッフを雇い入れて、旅行期間中何かトラブルがあったときには24時間対応してくれるよう措置されているのです。
さらに、GPS機能を有していることを利用して、それぞれの車が道内どこにいるかを札幌に置いたパソコンのソフトから時々刻々と把握することが出来るのです。
これらによって、仮にカーナビ入力に失敗して道に迷っても、助けを求めることが出来ますし、主催者の側も誰がどこにいるかを把握して正しい道案内を指示することができるのです。
さらにはGPS携帯のすごいところは、GPSで指定したエリアに入ると自動的にその地域の情報をメールで提供するということもできるのです。
その場合の問題は、ユーザーが求める情報やユーザーに役立つ新鮮な情報が安定して遅れるのかどうか、ということです。そのための情報収集スタッフやそれを英語に訳して配信するスタッフなどを取りそろえて、北海道でのドライブをより快適にしようという、総合的な取り組みなのです。
今日と明日はその事業の進み具合を視察したいというご一行様が東京からやってくるのでその視察対応というわけです。
* * * *
実際千歳空港近くのレンタカー屋さんへシンガポールのお客さん達が来て、説明を受けてはドライブの旅へと出て行く姿を見て、その現場の感覚を味わいました。
やってみての課題はやはりこの手のサービスが一つのビジネスとして成立するのか、ということでしょう。
私から旅行会社の美人のスタッフに「このような一連の携帯コールセンターサービスを購入するのにどれくらいなら支払ってもらえるでしょうか。3千円?千円?」と訊いてみました。
するとその女性は「3千円は厳しいと思います。しかし海外旅行の際には数千円~1万円の傷害保険をかけるということはもはや常識化してきていますので、それに千円が上乗せされるような保健と一体化したような商品なら買ってもらうことは十分可能だと思います」と明確におっしゃいました。
問題はその額で十分なサービスを提供出来るのか、ビジネスになるのか、というあたりでしょう。
実験の途中経過では、それほどトラブルで困ったというコールセンターへの電話はないものだ、ということでした。
それよりは、「(日本語表示の)カーナビの使い方が分からないので教えてほしい」というような連絡の方が多いとか。
まだ英語表記のカーナビは需要が見えないためにメーカーもあまり力が入っていないようです。こういうサービスを一歩一歩充実させてゆくことが観光立国日本に繋がるはずです。
我々の地道な努力も、ドライブ観光あこがれの島北海道に繋がることを目指しているのです。さて、明日はニセコ方面へ実際にカーナビやGPS携帯の実力を試す旅です。
晴れると良いのですが。
【まちめぐりナビプロジェクトの視察】
国土交通省が全国から、外国人のための誘導案内事業を募集していたのが、「まちめぐりナビプロジェクト」です。
このプロジェクトでは、全国各地のアイディアを募集して、外国人が旅をするための情報提供方法などを求め、良いアイディアに対して必要な予算をつけてくれたのです。
北海道では、シーニックバイウェイ支援センターなどを中心とする「北海道における外国人ドライブ観光推進協議会」が応募をしたアイディアが採用されました。
この協議会に参加してくれているのは、携帯電話会社やレンタカー会社、航空会社、観光系の大学、シンガポールの旅行会社、その他道内シンクタンクなどで、それぞれの得意技を持ち寄って、「外国人ドライブ推進事業」を行おうというのです。
この外国人ドライブ観光推進事業は、今後個人型が進むと予想される外国人観光客に対して、北海道ならではの観光形態であるレンタカー観光の可能性や課題を把握することや、道路を始めとした外国人がドライブしやすい環境を整えることをねらったものです。
そのためにまず、シンガポールの旅行会社と連携して、北海道でレンタカーを借りてドライブをするというツアーを販売してもらいました。
シンガポールは国の面積が東京23区と同じほどの広さしかなく、おまけに自動車に対して高額な税金をかけ車を簡単には持たせない政策をとっているのだそうです。そのため、免許は持っていても車は持っていないという人が多く、広い道路でドライブをすることに対する憧れを強く持っているのだとか。
そうしてその旅行商品を購入してやってきたシンガポールの人たちにレンタカー会社がレンタカーを貸します。ただしそのときには車の操作やカーナビの操作などに対するしっかりとした英語のマニュアルを用意します。
しかも借りられる車はトヨタのプリウス。日本が世界に誇る環境に優しいハイブリッドカーを運転出来るのです。これも魅力の一つかも知れません。
* * * *
旅をする人たちは6泊7日の旅の間、宿泊するホテルだけは決められていますが、その間の行動はレンタカーで自由に行えるのです。
しかも各車にGPS機能のついた携帯電話を備えています。これはまず、トラブル時に24時間対応出来るコールセンターを保証しているのです。
事業の一環として、英語と日本語の話せるスタッフを雇い入れて、旅行期間中何かトラブルがあったときには24時間対応してくれるよう措置されているのです。
さらに、GPS機能を有していることを利用して、それぞれの車が道内どこにいるかを札幌に置いたパソコンのソフトから時々刻々と把握することが出来るのです。
これらによって、仮にカーナビ入力に失敗して道に迷っても、助けを求めることが出来ますし、主催者の側も誰がどこにいるかを把握して正しい道案内を指示することができるのです。
さらにはGPS携帯のすごいところは、GPSで指定したエリアに入ると自動的にその地域の情報をメールで提供するということもできるのです。
その場合の問題は、ユーザーが求める情報やユーザーに役立つ新鮮な情報が安定して遅れるのかどうか、ということです。そのための情報収集スタッフやそれを英語に訳して配信するスタッフなどを取りそろえて、北海道でのドライブをより快適にしようという、総合的な取り組みなのです。
今日と明日はその事業の進み具合を視察したいというご一行様が東京からやってくるのでその視察対応というわけです。
* * * *
実際千歳空港近くのレンタカー屋さんへシンガポールのお客さん達が来て、説明を受けてはドライブの旅へと出て行く姿を見て、その現場の感覚を味わいました。
やってみての課題はやはりこの手のサービスが一つのビジネスとして成立するのか、ということでしょう。
私から旅行会社の美人のスタッフに「このような一連の携帯コールセンターサービスを購入するのにどれくらいなら支払ってもらえるでしょうか。3千円?千円?」と訊いてみました。
するとその女性は「3千円は厳しいと思います。しかし海外旅行の際には数千円~1万円の傷害保険をかけるということはもはや常識化してきていますので、それに千円が上乗せされるような保健と一体化したような商品なら買ってもらうことは十分可能だと思います」と明確におっしゃいました。
問題はその額で十分なサービスを提供出来るのか、ビジネスになるのか、というあたりでしょう。
実験の途中経過では、それほどトラブルで困ったというコールセンターへの電話はないものだ、ということでした。
それよりは、「(日本語表示の)カーナビの使い方が分からないので教えてほしい」というような連絡の方が多いとか。
まだ英語表記のカーナビは需要が見えないためにメーカーもあまり力が入っていないようです。こういうサービスを一歩一歩充実させてゆくことが観光立国日本に繋がるはずです。
我々の地道な努力も、ドライブ観光あこがれの島北海道に繋がることを目指しているのです。さて、明日はニセコ方面へ実際にカーナビやGPS携帯の実力を試す旅です。
晴れると良いのですが。
シンガポールは、右?左?どちら通行でしたっけ。
しかも、普段運転していないし、北海道の道路はどうしてもスピードを出しやすい環境にありますし、旅行者、地元住人ともに双方の安全が気になります。
利便性とともに安全性の検証も行わなくてはならないですね。
私は道内だけで年間三万キロメートル運転しますから、運転者の問題、道路構造の問題、気候変動の問題などなど、普段から気になることは多々あります。
少なからず、シンガポールの方々をはじめ海外からの旅行者であまり運転に自信が無いとか、あえて海外のものだと表示したいとか言う人のための、若葉マークや枯葉マークのような新たなマークが必要ではないでしょうか。安全運転の一つに、流れに乗った運転というのがあります。「何のマークも無く、流れに乗れない=周りの車に対してのイライラ運転の原因=無理な追い越し、追い抜き=事故の誘発」とならないように事前に対策をしておくことが肝要と思われます。
特に北海道の冬の運転を雪に慣れていない南国の人たちが運転することは怖い側面があります。
外国人の観光ドライバーであることを示すマークを付けるというのは良いアイディアですね。いただいて暖めさせていただきます。
だが、レンタカー旅行企画をスタートする前に、国ごとの運転習慣、交通ルールなどのことを考えなければいけません。外国語対応可能なカーナビも重要だと思いますが、サポート機能、トラブルのヘルプなどの支援体制も不可欠だと考えております。
今回私も外国人モニターとして開発局が主催する外国語対応の情報提供システムの実験に参加します。より良い外国人受け入れ環境の作りを期待しています。
このたびは開発局の実験にもモニターとして参加していただけるとのことですので、独自の視点でご意見をお寄せいただきたいと思います。
これからも気づいたことがありましたらお知らせくださいね。