北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ラベンダーの香り~おもてなしの心

2006-05-18 23:13:21 | Weblog
 夕方からオートリゾート協会の総会など外に出ました。日中は暑くても、夕方には涼しくなります。過ごしやすい季節になりました。
 

【義侠心】
 会合の最後にすすきので友人に会いにいき、地下鉄の改札口を出たところにある案内図の前で出口を探していると、旅行者とおぼしき4人組が同じく案内図を見ながらやはり悩んでいました。

 言葉が日本語ではないのでとりあえず「Can I help you?(どうかしましたか)」(以下つたない英語同士の会話)と訊いてみると、一枚の紙を取り出して説明を始めました。

「南の方にあるホテルへ行きたいのですが、ホテルへの無料バスの停留所がこの地図に描かれているのですが…」と言っているようです。

「どちらから来たのですか?」
「台湾です」

 台湾といえば北海道観光に訪れる外国人では一番のお客さんではありませんか。
 こうなると約束の時間に多少遅れていたものの、仕事で観光を所掌していると豪語している私にとって義侠心に思わず火がついてしまい、「なるほど、じゃ私が連れて行きましょう。どうぞついてきてください」と言ってしまいました。

 すすきのでも東豊線あたりはあまり普段通らないのでよく分からなかったのですが、まあ分からなければ誰かに聞けばよい話です。

 ねらいをつけた階段を上がって目指す停留所を探すのですが、地図が荒くてよく分かりません。こうなればホテルに電話して訊いてみれば良い、という事に気がついてホテルに電話をしてみました。

 すると、ホテル専用のバス標識はないものの、確かに立っている場所に間違いはないとのことでした。しかし残念ながら次のバスが来るのには30分ほど待たなくてはならないとの事。

 バスの色は青という事も聞いて、それらのことを説明してあげたところ、ほっと安心したようでした。

 私も約束の時間が過ぎていたのでバスに乗るところまで見極めてあげる事はできず、お別れしようとしたところ、「ありがとうございました」と、ラベンダーのドライフラワーを一房手渡してくれました。

「ありがとうございます。それでは良い旅を」
「本当にありがとう」


 片言でも英語が話せるというのは素晴らしい。あとはおもてなしの心だけ。

 ラベンダーの香りは心を少し暖めてくれました。


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