今日は敬老の日の祝日で、かつ私の誕生日
9月15日誕生日の友人をよく「ジジババの日生まれ」とからかったものだが、まさかそれが自分のみにも降りかかってこようとは。
まさに「天にツバする」とはこのことだ。
さて今日は、
■富良野のシーニックバイウェイ集中月間
■美瑛の美術館「新星館」 の2本です。
【富良野のシーニックバイウェイ集中月間】
朝から天気がよいのと、娘が荷物を旭川に持って行きたいと言うので、思い立ってドライブかたがた富良野方面から旭川入りすることにした。
折しも9月は各シーニックバイウェイの集中活動月間で、それぞれがイベントを繰り広げている時期である。
走りながらシーニックバイウェイの新聞を広げて、大雪富良野ルートでどんなイベントがあるかと思いきや、深山峠で「トントン祭り」をしているというので、様子を見に行くことにした。
旭川に向かうと左側にある物産館前の広場には各種のテントが立ち並んで、野菜の直売やら出店が並んでにぎやかだ。
ここでルート代表の菅野さんに電話をしてみると「本部近くのカレーコーナーにいるよ」とのことで早速伺って家族共々ご挨拶。
「随分賑わっていますね」と言うと、ちょっと渋い顔をして
「うーん、本当はもっと溢れると思ったんだけど、ちょっと少ないかなあ」とのこと。
「おや、そうですか。トントン祭りは年に一度なのですか?」
「年に二回やっています。春と秋のトントン祭りです。春のトントン祭りの会場は向かいの物産館を使っていて、峠の中でバランスを取っているんですよ」とのこと。
お忙しそうなのでその辺りで失礼して、出店の料理を食べながら休憩。帰り際には地場のタマネギを買ってご満悦。
農村でもなかなか地場の産品は手に入らないもので、農協をはじめとする流通構造の力は強い。
美味しいものを美味しくいただくには、少々の努力がいるのだ。富良野ルートも応援してますよ。
【美瑛の美術館「新星館」】
かつてこのブログの愛読者であるm.kさんから寄せられた「美瑛の新星館という美術館をぜひ一度お訪ねください」というお薦めに従って、美瑛の丘の上に立つ新星館へ行ってきました。
司馬遼太郎が連載した「街道を行く」の挿絵で有名になった須田剋太氏から寄贈を受けた絵画作品を、新潟から移築したという百姓民家に展示しているもので、雰囲気が抜群。
三階にはめ込まれた大きなガラス戸越しには美瑛の丘の雄大な風景が一望でき、これまた最高の雰囲気である。
ご主人は東京で破産して、大坂でお好み屋で大成功し、司馬遼太郎と知り合った縁で須田剋太とも知り合い、彼の作品の美術館を作ることになったのだという。
以前m.kさんも指摘していたが、なかなかの内容だけに来訪客が少ないというのは何とも残念である。
美瑛というとつい花畑や丘の農業風景を中心に思いこみすぎて、すばらしい美術館の存在にまで気持ちが傾かないのかも知れない。
m.kさんはまた、造園的あしらいに問題があるのではないか、という意味の感想を述べられていたが、確かに長大な石組みや木の生えていない丘にはちょっと違和感が感じられるところがありました。
建物の真ん前にも土を削ったら出てきたという岩がそのまま露出していたけれど、この辺り一帯が十勝岳の噴火で出来た岩からなっていて、そのために農地を平らに出来ないのだ、という話を聞いて、美瑛の丘の風景の理由の一端が分かった。
要するに削って平らにすることは経費的に不可能なので、地形なりの農業をするしかなかったと言うことなのだろう。
それもまたこの町の大きな特徴であり、宝なのだろうけれど。
まだまだ見ていないポイントがありそうだ。宝探しの興味は尽きないぞ。
9月15日誕生日の友人をよく「ジジババの日生まれ」とからかったものだが、まさかそれが自分のみにも降りかかってこようとは。
まさに「天にツバする」とはこのことだ。
さて今日は、
■富良野のシーニックバイウェイ集中月間
■美瑛の美術館「新星館」 の2本です。
【富良野のシーニックバイウェイ集中月間】
朝から天気がよいのと、娘が荷物を旭川に持って行きたいと言うので、思い立ってドライブかたがた富良野方面から旭川入りすることにした。
折しも9月は各シーニックバイウェイの集中活動月間で、それぞれがイベントを繰り広げている時期である。
走りながらシーニックバイウェイの新聞を広げて、大雪富良野ルートでどんなイベントがあるかと思いきや、深山峠で「トントン祭り」をしているというので、様子を見に行くことにした。
旭川に向かうと左側にある物産館前の広場には各種のテントが立ち並んで、野菜の直売やら出店が並んでにぎやかだ。
ここでルート代表の菅野さんに電話をしてみると「本部近くのカレーコーナーにいるよ」とのことで早速伺って家族共々ご挨拶。
「随分賑わっていますね」と言うと、ちょっと渋い顔をして
「うーん、本当はもっと溢れると思ったんだけど、ちょっと少ないかなあ」とのこと。
「おや、そうですか。トントン祭りは年に一度なのですか?」
「年に二回やっています。春と秋のトントン祭りです。春のトントン祭りの会場は向かいの物産館を使っていて、峠の中でバランスを取っているんですよ」とのこと。
お忙しそうなのでその辺りで失礼して、出店の料理を食べながら休憩。帰り際には地場のタマネギを買ってご満悦。
農村でもなかなか地場の産品は手に入らないもので、農協をはじめとする流通構造の力は強い。
美味しいものを美味しくいただくには、少々の努力がいるのだ。富良野ルートも応援してますよ。
【美瑛の美術館「新星館」】
かつてこのブログの愛読者であるm.kさんから寄せられた「美瑛の新星館という美術館をぜひ一度お訪ねください」というお薦めに従って、美瑛の丘の上に立つ新星館へ行ってきました。
司馬遼太郎が連載した「街道を行く」の挿絵で有名になった須田剋太氏から寄贈を受けた絵画作品を、新潟から移築したという百姓民家に展示しているもので、雰囲気が抜群。
三階にはめ込まれた大きなガラス戸越しには美瑛の丘の雄大な風景が一望でき、これまた最高の雰囲気である。
ご主人は東京で破産して、大坂でお好み屋で大成功し、司馬遼太郎と知り合った縁で須田剋太とも知り合い、彼の作品の美術館を作ることになったのだという。
以前m.kさんも指摘していたが、なかなかの内容だけに来訪客が少ないというのは何とも残念である。
美瑛というとつい花畑や丘の農業風景を中心に思いこみすぎて、すばらしい美術館の存在にまで気持ちが傾かないのかも知れない。
m.kさんはまた、造園的あしらいに問題があるのではないか、という意味の感想を述べられていたが、確かに長大な石組みや木の生えていない丘にはちょっと違和感が感じられるところがありました。
建物の真ん前にも土を削ったら出てきたという岩がそのまま露出していたけれど、この辺り一帯が十勝岳の噴火で出来た岩からなっていて、そのために農地を平らに出来ないのだ、という話を聞いて、美瑛の丘の風景の理由の一端が分かった。
要するに削って平らにすることは経費的に不可能なので、地形なりの農業をするしかなかったと言うことなのだろう。
それもまたこの町の大きな特徴であり、宝なのだろうけれど。
まだまだ見ていないポイントがありそうだ。宝探しの興味は尽きないぞ。
もっと多くの人に行って貰いたいですよね。
S短大の造園学のK教授がある講演会で指摘していました。
「見晴らしの良いところ(すなわちこの新星館の建物など)は、外からも良く見える場所なので、周辺の景観を邪魔しないように注意しないと大きな失敗をする。
最近は景観を売り物にしている地域で、ペンションなどの建築物が景観を台無しにしている例が多い。」と。
あんなに魅力的な美術館なのに残念!!
そちらこそ、優雅に気田川源流での釣りとは洒落ていますね。ぜひ一度北海道へ来て欲しいものですが、そのうち自転車関連でアドバイスをお願いするかも知れません。その時はよろしくお願いします。
岩をむき出して母岩が露出した風景を見て、こういうふうにしないために丘なりの農業をやったという必然が、あのような農村美を生み出したのだと思いました。
犬も歩けば棒に当たる。現場主義を忘れてはいけませんね。