北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

外の人たちが地域を元気にする方法

2017-05-11 23:58:01 | Weblog

 

 来週、ある会合で「宗谷地方が元気になるようなヒント」について1時間ほどお話をすることになっています。

 まあ幼少期に稚内で5年を過ごし、現役最後の職場も稚内だったこと、またいろいろとまちづくりに関するブログ記事などを書いていることから、依頼が来たようです。

 そんな話をやはり稚内に縁のある知人と話していたら、「そうは言うけど、聞いている人たちって結構なお年の方が多いのじゃないですか?そうなると、『話は聞いたけど、もう自分たちでは何もしてやれない』ってことになりませんかね(笑)」と言われました。

 なるほど、たしかに評論家ぶって、「こうなると良いのですが」とか、「誰かこういうことをしてくれませんかね」と空中に言葉を発しても、その会場には誰も受け止められる人がいない。

 しかも言っている私自身が第三者的になってしまうのではないか、ということも心配です。

 そこで今回は、話を聞いた人が自分たち自身で稚内や宗谷地域の役に立てるようなアクションについて話をしたいと思いました。

 パワポも修正をして、単なる評論に終わらないような一人一人の行動変容ができるような事例を挙げるようにしましょう。

 で、そうなると私自身がやれているのか、ということも問われることになるでしょう。

 地域を元気にする自分なりのアクションという事になると、例えば、いろいろな批判もあれど、ふるさと納税をするとか、応援したい地域の産品を買うとか、お金をかけたりしているのかどうか。

 そもそもそうしたいという動機が自分の中にあるのかどうかも問題です。

 さて、地域を応援する外部の人たちをどう動かしてあげられるでしょうか。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農業のロボット化は夜明け前だ

2017-05-10 22:01:10 | Weblog

 

 今日はある団体の総会の後に、北大の野口伸先生から、『ロボット農機の現状と今後の展望』というお題で講演を聞きました。

 野口先生はかねてよりロボット農機の研究を進めていて、1991年には5馬力の無人トラクター1号機を組み立てて以来、その改良と改善に取り組んでこられました。

 この頃から、日本の農業の高齢化と将来の人で不足が叫ばれていたのですが、全く状況は改善せず、今や日本の農家の平均年齢は66.5歳。

 世界的に見ても農家年齢が65歳以上の割合が61%というのは、圧倒的に高齢化が際立っています。

 
 そこで農業用機械のロボット化によって、①人間の能力を超える作業精度、②昼夜を問わず24時間作業ができる、③複数の機械の同時使用で作業能率を大幅アップ、といった効果が期待できるというわけです。

 農業機械の現段階は、GPSを利用することでハンドルから手を放しても直線運動や農地の端っこでの転回運動などができる【1.オートステアリング】レベルで、北海道では新規農業機械の80%にこれが搭載されているのだとか。今や一般化した技術レベルと言えます。

 しかしここから先には【2.有人ー無人協調作業システム】、【3.無人作業システム】【4.(遠隔監視による無人の)マルチロボット】というより高いレベル化が求められます。

 無人化に向けての最大の障壁は、安全対策なわけで、いかに人感知センサーを発達させても、最後の瞬間に機会を安全に止められるという保証のレベルが必要。

 国もこの課題解決に向けては本気で、この3月には農水省が「農業機械の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」を定めて、この技術改良と普及の後押しをしています。
 こういう基準ができたことで、メーカーは安心して機械を商品化し、また保険会社も保険商品を作ることができるようになったのだそうです。


          ◆  


 最近の農業は効率化を目指して、トラクターなどの機械を大型化する傾向がありましたが、これには多額のお金がかかりますし、今の機械が陳腐化するというもったいなさもあります。

 しかしこの自動化の技術が進んで、既存の小さめの機械を無人化することができれば、その多くを同時に使っての効率化も果たせます。

 また運転を自動化することで、人間が果たす役割を安全管理に限定できれば、運転技能が衰えた高齢者や女性、未経験者でも農作業の管理ができるようになるという期待もあります。

 準天頂衛星「みちびき」の本格運用が来年に始まれば、いよいよ衛星測位サービスが格段に安定し、また精度も高くなります。

 日本の農業の効率化が格段に進む夜明け前だということを強く感じます。
 


 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人口減少に悩むまちには、先進的解決の知恵がある

2017-05-09 23:56:56 | Weblog

 先日、室蘭市を訪ねて市役所の方と意見交換をする機会がありました。

 道路をはじめ、インフラの老朽化問題について話をする中で、室蘭市の厳しい現実をいろいろと教えていただきました。

 都市の人口が減少しているなか、人が住まず管理されていない空き家が増えていて家が壊れると隣に住んでいる人は不安が増大しているのだと。

 もちろん、家を所有している人が適切な管理をしてくれないことがこうした問題の原因なのですが、家や土地を売ろうにも需要がなくて売れず、それを非難しても所有者が管理できない事情はなにも変わりません。

 これが人口減少に苦しむ地方のこれが現実なのですが、これをどう解決するか。

 国でも、「空家等対策の推進に関する特別措置法」を作っていますが、室蘭市ではこの法律の規定に基づいて、著しく保安上危険な状態にある空家に対し、昨年行政代執行により、特定空家の解体・撤去をしたと言います。

 ただ、土地の上の建物を除却して更地にすると、土地への税金が高くなるという税法上の問題があって、おまけにその更地も売れないころから、土地の所有者が二の足を踏むということもあって、これがまた家を除却しようという気持ちを萎えさせます

 室蘭市が一歩進んでいるのは、この老朽空き家によって現実的に一番困っているのは隣家ではないかと考え、空き家を公費を投入して除却する際に隣家にも一定の負担を求め、さらに家を除却した後の土地を隣家に譲ったり利用してもらう、という政策を進めるとのこと。

 菜園や駐車場などとして隣家にこの土地を利用してもらうことで、土地が荒れ放題になることを防ぎ、かつ一定のメリットを享受するという、相互にメリットを分け合うシステムと言うわけです。

 人口が減る中で土地が余ってくるということになると、住民一人当たりが持つ土地の面積を増やすことで土地を管理してもらおうというこのアイディア。

 クローズドな利害関係者のなかで問題が解決されるという、なかなか優れアイディアではないでしょうか。


          ◆   


 人口減少に悩む地方都市は多いのですが、課題を絞り込んでそれを一つずつ丹念に解決していくシステム作りは、悩んでいる地方自らが発案しなくてはなりません。

 「課題先進地」は「課題解決先進地」でもあるはずです。

 意欲のある地方自治体に注目しましょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サクラマスのお味は

2017-05-08 23:40:40 | Weblog

 サクラマスを釣った昨日は、我が家へ返ってから早速捌くことにしました。

 ガイドをしてくれて3本も釣ったI君は、「せっかくですから一本差し上げます」と快く自分の釣ったサクラマスを持たせてくれました。
 しかも私の釣ったやつより大きいのを(笑)。


   【上が私の釣ったもの、下がいただきもの】

 I君からは「もしかしたら腹の中に細い卵が入っているかもしれないので、醤油か何かで漬けると美味しいですよ」と聞いていたのですが、家で捌いてみたところ、本当に卵が入っていました。

 これはこれでイクラのように醤油とお酒で醤油漬けにして、身は勢いで三枚に下ろしてしまったのですが、焼き魚だったら二枚下ろしでも良かったと後で反省。
 今度釣れたら二枚下ろしにして焼こうと思います。


 で、三枚に下ろした魚を今日は焼き魚でいただきました。

 ただの塩焼きですが、これが美味しいです。密度の繊細なサケという感じですが、これがマスの味。「釣って良し、食べて良し」ですね。

 

 

          ◆ 

 昨日ガイドをしてくれたI君は、早朝の仕事前に釣りをして、仕事が終わってからも釣りに行くことがあるそうです。釣りの腕はやっぱり行った回数に比例します。

 同じ宿舎の人からは「本当に早朝からよく行くね」と言われるそうですが、彼は「せっかく稚内に住んでいて、釣りをしないなんて本当にもったいないと思うんです」と、逆に釣りに行かない人を残念がっています。

 稚内にいて釣りをしないなんて、讃岐でうどんを食べず、安曇野で蕎麦を食べず、札幌でラーメンを食べないようなもの。

 その土地の良さを心底味わいましょう。 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サクラサク~明けない夜はありません

2017-05-07 23:56:56 | Weblog

 

 結論から申しましょう。昨日に続いて今日の早朝に海に出て、念願のサクラマスを釣り上げました!

 今日は朝3時に現地の友人でガイドを買ってくれたI君と合流。まずは宗谷の北側のポイントへ行きましたが、強い南西の風と波があって、昨日渡来した東海岸のポイントへ移動することに。

 結果的にはこれが功を奏しました。

 昨日案内してくれたSさんとは、とにかくポイントを見て回ろうという事で、猿払界隈のサクラマスが釣れるポイントで短時間に竿を入れて、釣れなければ次へ行くという形で短時間にポイントをリサーチして歩いたのですが、そのおかげで、今日は昨日同様東海岸の方がよさそうだ、という判断ができました。

 今日ガイドしてくれたI君は、稚内在住で、早朝に何度もサクラマス釣りをしている剛の者。今シーズンですでに20本以上釣り上げているそうです。

 東海岸へ到着すると、日の出前だというのにもう数人が竿を海に向かって投げ入れています。

 私も準備をして、勇んで何度もキャストを繰り返しましたが、なかなか魚がかかってくれません。

 

          ◆   

 

 そんななか、一度アタリらしいものがあったのですが、サケのつもりで強く竿を立てたところフックがはずれてしまいました。

 それを見ていたI君は「サクラマスはそうじゃなくて竿を寝かせるようにしてゆっくり浜に引き上げる方が良いですよ」と教えてくれました。初めてというのは、なにごとも勉強です。


 その後もキャストを繰り返しますが私にはあたりがありませんが、ガイド役のI君はすでに2本を上げてご満悦。

 

「小松さん、魚はいますよ」 そりゃいるでしょうよ。しかし私には一向に来ないのはなぜ。


   【キャストはすれど、魚の姿は見えず】

 その様子を見かねたI君は、「僕の使い古しですけど、このジグを使ってみたらどうですか」と、自分のジグ(=魚の形をしたルアー)を譲ってくれました。

 そしてこれが見事にヒット。これに替えてみた何投目かでぐっと強い引きがあって、何かがかかった感触が伝わってきました。

(きた!)と内心ドキドキしながら、教えられた通り竿を寝かせてゆっくりと獲物を引き込みます。最後は波が押し寄せるタイミングを利用して、ずずずっと引っ張り込むのですが、上がってきたのはみごとに銀色のサクラマス!

 ついに人生で初のサクラマスを釣り上げました。

 このために何十本もキャストを繰り返して、それでも釣れないことを考えると、タイミングの一言では語れない感動があります。

 今日は結局、I君が3本、私が1本と二人で4本釣りましたら、横を見ていると時を同じくして釣りをしていた人は釣れていなかったので、I君の指導よろしく、実に幸運でした。

 I君も、「いやあ、僕の一言でわざわざ来てもらうことになったので、釣れなかったらどうしようと思っていましたが、良かったー」と一緒に喜んでくれました。

 こういう釣りもあるのか、とまた一つ勉強になりました。

 昨日のSさん、今日のガイドのI君、そして事前に地域のポイントをいろいろお添えてくれた、猿払のYさんと、地元を知り尽くしたロコ・アングラーの協力で、なんとか釣り上げたサクラマス。

 新しく買った竿にもこれで魂が入り、「サクラサク!」です。何度駄目でも諦めなければ、明けない夜はありません。


   【明けない夜はない】

 宗谷の釣りリゾートを存分に味わった二日間、協力してくださった皆様に心から感謝申し上げます。

 
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿払海岸風強し

2017-05-06 21:40:20 | Weblog

 早朝に札幌を出発してお昼に猿払の道の駅に到着。
 
 現地の知人のSさんと合流して、サクラマスの釣れるポイントへ移動しました

 今日は強い南西の風が吹いていたため、西海岸は向かい風になって釣りになりません。

 そこで猿払町一帯の東海岸でなら、追い風で釣りになるという計算から、オホーツク海側を攻めました。

 一緒に行ったSさんは見事に40センチクラスのサクラマス一匹をゲットして、腕の違いを見せつけます。

 私はと言えば、残念ながらまだ竿に入魂ができていない状態です。

 明日も早朝から違う友人がお付き合いしてくれるとのことで、そちらに賭けたいと思います。

 宗谷も土地勘ができると割と軽く来れるようになりました。

 サクラマス通いが始まるでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日から釣りに出かけます

2017-05-05 23:08:44 | Weblog

 

 さて、明日から一泊二日で宗谷方面へ向かいます。

 道北の海でサクラマスを狙う釣りの旅です。

 GWは最初の方が家のことばかりで、出かける気分になれませんでした。

 いよいよ連休も最後が近づいて、今頃になって旅行に出る予定となってしまいました。

 天気も、今日までの北海道は最高でしたが、明日からは天気が悪くなり風や雨もつきそうでちょっと残念なところ。

 それでも現地の友人たちに支えられながら、なんとか釣りをしたいと思います。

 風は南西から西風という予報で、日本海側は難しい状況ですが、その代り追い風になる東側の海岸が良いのではないか、ということのよう。

 今度は道具を風で飛ばされないように気をつけます(笑)。

 まずは早起きをしてひたすら北上です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴れが続かなきゃできない

2017-05-04 21:43:42 | Weblog

 晴れの日が続かないとできない作業、それが塗装です。

 雨の直後ではだめですし、塗ってすぐあとに雨が降っても困ります。

 晴れの日が続くという天気予報がないと作業に取り掛かれません。

 そんなわけで、昨日から晴れの日が続くゴールデンウィークの一日を使ってウッドデッキと木の化粧壁を塗りなおしました。

 養生をしたり足場をつくったりと、塗装の周辺作業も大変ですが、特に木材は手入れをしてあげないと傷みの進行も早くなってしまいます。

 木は見ているとほっとして心が和むのですが、その分手もかかります。

 まあ、作業のやり方を忘れないためと、破損していないかどうかを見極めるためにも、年に一度はいろいろな作業をしておくのが良いじゃないでしょうか。

 それにしても、暑くて疲れた…。

 


  【塗る前】

 


  【塗った後、違いがわかるかな?】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お祝いには似顔絵を ~ 父の米寿の祝い

2017-05-03 20:47:09 | Weblog

 

 今日は父の米寿と母の誕生日を兼ねた祝宴をしました。

 子供や親族12人が集まって、和食の宴席でのお祝い。この歳になるまで介護の世話にもならず、頭もしっかりしてボケもせずとても喜ばしいことです。

 母に「買い物はどうしてるの?」と訊くと、「自転車に乗って近くのスーパーに行っているよ」とのこと。

「ペダルを踏み過ぎて病院の入り口に突っ込まないでね」と冗談を言うと笑っていました。 

 父は父で、町内のカラオケ大会を週に二回、麻雀大会を週に一回集まりがあって、いずれも幹事を続けています。

「代わりの人はいないのかい?」と訊いても「頼られちゃってるからねえ」と半分嬉しそう。地域の中に役割があって、日々喜びをもって参加できているというのはありがたいことです。

 以前書いたように、プロの似顔絵描きの方に注文しておいた似顔絵をプレゼントしましたが、描いてもらった似顔絵は、そこはかとなく特徴をとらえていてほのぼのとします。

 こういう場面でもないと兄弟もなかなか集まらなくなりました。

 今日は良い時間が過ごせました。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出世したな ~ 国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

2017-05-03 10:16:19 | Weblog

 

ゴールデンウィークにはお約束の渋滞情報。

「羽鳥慎一モーニングショー」でやっていた渋滞情報では、今年の首都圏の予想では、「常磐道が込むだろう」とのこと。

 そしてその原因は国営ひたち海浜公園のネモフィラという青い花が見ごろだから、ということが例として挙げられていました。

 私は平成元~3年にかけてここで仕事をして、観覧車などがあるエリアを中心に、第一期開園を迎えましたが、開園当時はまだ施設も充実していないし、今日人気の花のエリアもなく、「多くの駐車場が平日はガラガラですね」とマスコミからも嫌味を書かれたりしました。

 あれから四半世紀が経過して、なんと2015年には、アメリカのニュース専門放送で「日本の最も美しい場所31選」に選ばれ、国内外から注目が集まったのだそう。

 自分の関わった施設が「道路混雑の原因か(?)」とまで言われるようになったかと思うと感慨無量。きっと駐車場も満車のことでしょう。
 将来に向けたインフラって短期的視野で見ちゃいけないんです。

 それと、特筆すべきなのはしっかりとこの花を管理している現地スタッフの努力です。

 公園事業って建設の時は大きなお金がかけられますが、その後の維持管理には選択と集中という側面と、いまある施設の適切な維持管理の両方が求められます。
 花で人を呼ぶにも、裏方の力があればこそ、です。

 ひたち海浜公園も出世したな。

 GW情報の中で、ちょっと嬉しい話でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする