北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

釧路新聞からのインタビューを受けました ~ 釧路縁の「釧根人」として

2024-09-04 23:05:33 | Weblog

 

 釧路には釧路新聞と言う地元に密着した地方新聞があります。

 先日この釧路新聞の担当者から、「釧路新聞に『釧根人(せんこんじん)』という釧路にゆかりのある方を紹介して地元を応援していただくコーナーがあるのですが、そこにご登場いただけないでしょうか」という問い合わせの連絡がありました。

 釧路にも釧路新聞にもいろいろとお世話になったこともあって、快くお受けすることにしました。

 取材はインタビュー形式で、子供の頃の思い出に始まって人となりの紹介と、釧路での思い出や釧路の未来への提言などが求められました。

 釧路市役所で副市長に就任するという運命を振り返れば、その前静岡県掛川市で助役をした経験があればこそ、です。

 さらになぜ掛川で助役をすることになったかと言うと、当時の榛村市長さんが7期に亘る市長の実績を踏まえて、「そろそろ掛川市政のとりまとめをするにあたり、掛川市全体を公園のような幸せな空間にしたいと思うので、建設省から造園職の方をお借りしたい」という要望があり、その人選の結果で私が行くことになったという経緯があります。

 私が国家公務員の造園職になったのは農学部農学科へ進学したからで、遡れば遡るほどそういう過去の運命の扉のどれをどう開けたかが未来に繋がって今に至っているということにあらためて気づかされました。

「釧路での一番の思い出は」と訊かれましたが、やはり在職当時に発生した東日本大震災と、発災当時に出された大津波警報でした。

 一時は津波高6メートル以上の大津波が釧路を襲うという報道があり、そうなると釧路ではおよそ市役所から駅周辺の市街地全般が水に浸かる甚大な被害が予想されました。

 結果的に津波の高さは2メートルで済んだことから人命が失われることはなく、一部建物の地下電源が損傷した程度で済みましたが、釧路は大津波が襲ってきた過去の歴史があるわけで、その恐ろしさが身に染みました。

 ただ一方で、それさえなければ涼しさや食と自然の豊かさは他に比類のない独特な土地柄でもあり、その魅力は高い価値を有しており、今後さらに発展するだけのポテンシャルを秘めています。

 そうした魅力とそれを支える安全への備えなどが釧路の課題だと今でも感じているところです。

 
      ◆


 インタビューに訪れてくれた方の中には、ルアー釣りが大好きという方がいて、釣りの話でも盛り上がったのですが残念ながら紙面の都合とインタビュー時間の都合で釣り話も中途半端になってしまいました。

 いずれ「釧根人」に再度登場するときは道東の釣りの魅力についても語れるようにしておきたいものです。

 掲載は9月13日だそうです。

 釧路の皆さん、お目汚し失礼いたします。

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映画「ラストマイル」を観てきました ~ 物流を支える人たちが描かれています

2024-09-03 23:12:46 | Weblog

 先日、今絶賛公開中の映画「ラストマイル」を観てきました。


     【映画「ラストマイル」公式ホームページより】

 舞台は大型eコマースの会社で、主演の満島ひかりさんは同じく主演の岡田将生さんが勤める会社に突然やってきた上司。

 eコマースの会社は物の注文を受け付けて、商品を売る会社から取り寄せて物流会社を通じて注文主の元へ届けるサービスを提供する会社。

 商品の流れはシステム化されて、商品も大きな工場の中でロボットやベルトコンベアに運ばれて流通会社にもたらされ、流通会社はそれらを小型トラックに乗った運送会社に運ばせて注文主へ届けます。

 そうして運ばれた荷物の一つが突然爆発炎上し、受け取り主が亡くなるという事件が発生します。

 犯人は誰でなぜそんなことをしたのか、システムをかいくぐってなぜそんなことができたのか、爆弾は一体いくつあってどこにあるのか…。

 そんな事件の背景には、物流を支えるたち人の苦労と買いたたかれている現実も垣間見えて、社会問題への批判を織り込みながらスリリングな展開が続きます。

 様々なキーワードが最後には回収されてゆき、実によくできた映画です。

 実は封切り早々に観に行こうと思ったのですが、どの時間帯も事前予約での席がほとんど埋まっていて、良い席が取れずに日をずらして観に行かなくてはなりませんでした。

 それだけ評判が良くて出足の良いヒット作になっているという事でしょう。


 タイトルの"ラストマイル"とは物流の用語で言う"ラストワンマイル"だと思うのですが、出荷元から発送された荷物を送り届けるための最後の配送の区分の事。

 トラックで家まで運んでも、不在で再配達を余儀なくされたり、それでいて収入は非常に安くたたかれていることから、このままではこのラストマイルを支えるエッセンシャルワーカーが不足したりいなくなるのではないか、という社会問題にもなっています。

 映画の中でもそうした現実に一石を投じ、処遇に不満を持つ人たちやそれでもその境遇に耐えながら仕事に誠意を尽くそうとする人たちに光を当てたものになっていて、いろいろと考えさせられる場面が多々ありました。

 面白かったのは、そうしたラストマイルを支える人たちの苦労を知ってか、映画が終わった後の女性二人組が「もうこれからネットショッピングに頼みにくくなっちゃうじゃん…」とつぶやいていたことです。

 私たちの快適なサービスがどのような人たちの苦労で支えられているかを知ることができる意味でも映画がもっとヒットすればよいと思いました。

 映画「ラストマイル」、十分に見る価値のある映画でした。

 
 
エッセンシャルワーカー 

 

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幌加内新そば祭りを無事終了しました ~ ご心配をおかけしました

2024-09-02 19:19:50 | 蕎麦打ち

 幌加内町での新そば祭りを無事終えることができました。

 いろいろとご心配をおかけしましたが、めまいについては土曜日の夜にはなんとか回復し、日曜日は朝から蕎麦販売のブースに立つことができました。

 めまいが悪化した土曜日の朝は、かき揚げ担当として素材の配置を終えて種づくりまでやったところでダウン。

 後を一緒に手伝ってくれるはずだった女性に託してその場を離れざるを得ませんでした。

 ところが土曜日は午前中から強い雨が降る悪天候で、客足が伸びずかき揚げもそれほど多くは売れなかったとのことで、朝に作った具材でコトが足りて何とか初日を乗り切った、と聞きました。

 病なので仕方がありませんが、仲間にちょっと苦労をかけて申し訳なかった初日でした。


     ◆


 二日目の日曜日は一転して天候にも恵まれ、客足が大幅に伸びる要素満点。

 朝4時に起床して5時には現場に入り、昨日使った油を交換してから6時半ころからかき揚げを揚げ始めました。

 具材は玉ねぎ、にんじん、サツマイモに、緑色のツルムラサキやピーマンなどを細切りにしたものを混ぜ合わせて、これに天ぷら粉と片栗粉を加えて野菜のタネを作ります。

 油を十分に熱くして、直径10センチほどのかき揚げ用金属枠にエビ3個と野菜タネを投入してトングで素早く混ぜ合わせて持ち上げてふっくら感を出します。

 あとは枠の中である程度揚げが進んで固まってきたころ合いで枠からはずしてさらに揚げを追加。

 上がったところで油きりをして発泡スチロールに入れて保温して注文に応じて提供するというものです。

 かき揚げもタネや粉の量や水加減などで形を保つのには慣れが必要で、始めのうちはちょっと苦労しました。

 イベントの開始は9時からなのですが、8時半を過ぎるともうそろそろお客さんが来始めて、気持ちが高ぶってきます。


             【9時半で列が始まります】

 はじめのうちは揚げ溜めてあるものである程度対応できるのですが、段々とお客さんが長蛇の列になってくるとそこから先は戦争状態です。

 揚げても揚げても後ろから「もり天一つ」「かけ天二つ」と揚げ物を表す「天の声」が響いてきて、休む間もなく揚げまくり状態。

 その合間に足りなくなったタネを作り、エビを水洗いして粉まぶしなどの準備をします。

 お昼のピーク時には券を買うのに15分、蕎麦を待つのに45分という時間待ちの状態になります。

 それはなんといっても蕎麦を茹でるのに時間がかかるからで、蕎麦ストップですがその間に揚げ物を揚げ溜めておけるかどうかの瀬戸際が続きます。

 汗が滴り落ちる中を休みなく揚げまくる時間帯が続き、熱中症防止のドリンクをいくら飲んでも全くトイレに行きたくなることがありません。

 全部汗で流れているのでしょう。

 今回も朝6時の撒かない朝食から動き始ると、午後3時までほぼ休憩なし食事なしで立ちっぱなしの作業です。

 終わったころはまさに疲労困憊状態。

 今日の二日目は、蕎麦として910食が出たそうで、かき揚げは420食ほどが出たとのことです。

 今回は女性(と言っても蕎麦を打たせれば女流北海道チャンピオンの方)と二人で二つの鍋で揚げ物を担当したのでなんとかこなせましたが、昨年鍋一つでやって失敗した反省が大いに生きたと言えるでしょう。

 
      ◆

 こうしてドタバタ状態で続いた蕎麦販売も3時手前で終了。

 残った時間で余ったお蕎麦を好きなだけいただきます。

 うちの蕎麦研の非常に美味しい汁でいただく蕎麦はまさに至福の時間。

 食べてもせいぜい3杯ほどですが、これのために作業をしていると言っても過言ではありません。

 そこからは後片付け。

 全ても荒いものを終えて、会で持参してきた荷物をトラックに積み込んで掃除をして解散したのは17時過ぎでした。

 会場も既に撤収がどんどん進んでいて、空はもう秋の気配が漂っていました。

 幌加内の新そば祭りは秋の訪れを告げるイベントです。

 聞けば来年は幌加内町の町政施行百周年とのことで、この蕎麦イベントもちょっと規模を拡大するとかしないとかの噂がありました。

 さて来年はどうなることかわかりませんが、お歳よりもたくさんいるこの会の同窓会的な楽しさは変わらないと思います。

 今回は初日の土曜日に私に会いに来てくれた方もいましたが、初日は会えず失礼しました。

 来年は体調を整えてまた参加したいと思います。
 
 ご心配をおかけした皆さま、ありがとうございました。

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