北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

帯広で災害級の大雪! ~ 一晩で120センチは私も経験がありません

2025-02-04 23:55:40 | Weblog

 

 札幌は今日も朝起きると20センチの積雪でした。

 一晩で20センチいうのは一汗かくくらいの雪かき労働量で、さすがにこれが続くとちょっとつらいところ。

 ところがテレビを見ると、普段は全く雪のない道東、帯広方面で一晩で120センチという記録的で災害級の大雪とのこと。

 前日にゼロだったのが朝起きると120センチとなると、雪かきにしてもどこに寄せるのか、雪捨て場所にも困るくらいです。

 ネットやテレビでは一晩の豪雪の様子を早回しで映したニュースが流れていましたが、これを見ると札幌での20センチの雪に文句を言っている場合ではないな、と思わせます。

【早回しの映像】


 https://news.yahoo.co.jp/articles/aae75060109a5c1f39b682ce1f3a9a07f5bf49f0


 心配になって、国道を管理する事務所の知り合いの所長に電話をしてみて、「何か必要なことってありますか」と訊いてみました。

 すると、「今はまずは国道の除雪をやることに集中していて、それ自体は何とかなる感触ですが、その後には周辺の自治体支援の話が出ています。ただオペレーターさんたちが不眠不休で作業をしてくれているので、どこまで体力がもつかそれが心配です」とのこと。

 災害対策本部も立ち上がるそうなので、そこから先は災害協定に基づいて地元の建設業協会などと連携して体制が組まれるようです。

 札幌から心配していますが、札幌の機械とオペレーターさんを現地に派遣するとしても、今日の昼段階ではまだ高速道路も一般国道もすべて通行止めでした。

 長く北海道に住んでいますが、一晩で120センチは初めて聞きました。

 現地の暮らしが早く日常を取り戻せることを祈るばかりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

防災パークnuovoへの各方面からの支援の輪 ~ え、あの人も!?

2025-02-04 23:25:22 | Weblog

 

 小布施の防災パークnuovoの視察報告、第四報です。

 以前にも述べたように、こちらの防災パークは一般財団法人日本笑顔プロジェクトさんが、主に寄付による自主財源で運営されています。

 寄付も、重機運転の料金ともいえるサブスク費用から、一般企業による支援まで様々です。

 行政からの金銭的支援を受けると、行政の都合に縛られやすくなるということからあくまでも自主財源で自由な支援活動を行いたいというのがポリシーです。

 しかしこの活動の意義に共感し、様々な企業・団体が連携したり支援したりしてくれています。

 防災パークの中に企業の看板が掲示されていました。これらは、金銭的支援をしてくれているところもあれば、協定を結んで災害時に機動的に物資を融通してくれるというところもあります。

 NTT東日本さんは、こちらでの活動の中で子供たちに公衆電話の使い方の教え方教室を開いています。

 災害時にはしばしば携帯電話は使えなくなり有線の電話が威力を発揮しますが、今日子供たちにとっては公衆電話は身近な存在ではなくなり、日常生活で使ったことがない子が増えています。

 そんなときのために、公衆電話の使い方を教えるとともに、身近にはどこに公衆電話があるのかを意識してほしい、とも伝えているとのこと。

 景品に公衆電話ガチャも用意されていたそうです。

 うーん、案外欲しいかも(笑)


     ◆


 また日本財団HEROsとのタイアップも実現しました。

 日本財団HEROsとは、社会課題解決の輪を広げるためのプラットフォームです。

 こちらでは、アスリート達の社会貢献活動を推進することで、スポーツでつながる多くの人の関心や行動を生み出そうという活動を行っています。

 こちらでは2023年12月に、「HEROs災害支援チーム」が発足し、翌2024年3月には、サッカー日本代表の中田英寿さんやラグビー日本代表の五郎丸歩さんなどがやってきて、重機の指導を受けられたといいます。

 中田さんを含む9名のHEROsメンバーは早速翌週に能登半島地震で被害を受けた珠洲市に入って重機支援を行ったそうです。

 プロ野球阪神タイガースの鳥谷敬さんも6月にこちらに来て重機の資格を取ったそうです。

 名の知れた有名人がこのような活動に参加してくれることで話題性が広がり、「そうか、私も」と重機オペレーターの資格取得の輪が広がることを期待したいものです。

 普通免許があれば、二日間の特別講習で資格取得は可能です。

 誰かが助けてくれるのを待つのではなく、まず自分が他の人を助けられるようになりましょう。

 その一歩を歩き出す実践が全てです。


 おり、様々なアスリートが様々な活動に


す。共感と行動の輪を広げ、社会課題解決に取り組む人を増やし、社会貢献活動を行うことが世の中の当たり前になっていくことを目指すプロジェクトです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

被災地には水を使わない防災バイオトイレが最適

2025-02-03 22:38:03 | Weblog

 

 nuovo見学の第三報です。

 被災地で一番困ることはなんといってもトイレの問題です。

 しばしば上水道も下水道も使えなくなるので、水はないし汚物を流すこともできなくなります。

 そんなときにこそ、水も下水も使わないバイオトイレの出番です。

 ここnuovoには、長野県のメーカーが開発したバイオトイレが常設されていて、使用体験のできる製品見本になっています。

 コンピューターとモーターを動かすのに少しだけ電気が必要ですが、水は必要としません。

 使用したらボタンを押すとモーターが回転して汚物をウッドチップに混ぜ込みます。

 トイレットペーパーの利用もOKで、それだけであとはウッドチップ内の微生物によって分解が進みます。

 匂いを嗅いでも全く臭くはありません。

 ただあまり大量に利用されるとチップ内の分解能力を超えてしまうので、そこはコンピューターが判断して、それ以上の利用を制限することになります。

 水を使わずに清潔な利用ができるというのは優れものですね。


      ◆


 こちらのメーカーのバイオトイレは、山小屋に付属するトイレとして納入実績が多く、登山者への環境配慮と登山者へのサービスになっているといいます。

 ところがいざ現物を見ようと思うと、登山をしなくてはならないという不便さがあったといい、ここ防災パークに置くことで視察の際に使用体験もできて、引き合いが多くなったといいます。

 能登の被災地にはここのバイオトイレをトラックに載せて現地に運び利用してもらったそうですよ。


 そしてこのウッドチップは、約1年間は交換の必要がなく、交換したものは畑の肥料として混ぜ込めばよい土壌改良材になるといいます。

 トイレの裏には実際にこれを使った畑も整備されていて、作った作物を食べるイベントもあるそうです。

 被災するかもしれないということ自分事として考える良いきっかけになるとよいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫が頼もしくなりました ~ 雪運びの手伝い

2025-02-02 18:47:49 | Weblog

 

 油断しました。

 昨夜の札幌は星が見えるくらいの天気だったので、今日こそは雪が降らない朝だろうと思っていたのですが、起きてみると20㎝の雪。

 また雪かきですが、こればかりは仕方がありません。

 雪をブロック状に固めておくにはスペースが必要で、昨日も大量に公園に運んでスペースを作ったつもりだったのですが、今日の雪では不足です。

 一通り道路上の雪を左右にのけたところで朝食タイム。

 昨夜から娘夫婦と孫たちが遊びに来ていたのですが、小学校6年生になる孫の長男に「公園まで雪を運ぶアルバイトをしないかい?」と訊いてみると、「やるやる!」と前向きな返事が返ってきました。

「よし、じゃあ雪のブロックを一個公園まで運んだら60円ということでどうだろう?」
「うん、いいよ!小遣いほしい!」

 話が決まれば、早速道路へ出て雪かきの始まりです。

 雪のブロックは切り出したものをスノーダンプで運ぶのですが、一個は有に30kgはあるでしょう。

 まずは見本として、スノーダンプで一個を切り出して公園までの道のりを一緒に歩いてゆきます。

 公園の中では最後のスロープに力を込めて押し上げて、最後に雪を置いてその後で少し均して帰ります。

 一連の作業を教えると、「よし、覚えたよ。後は塊を切り出してよ」

 本当は屋根にたまった雪庇を切り出す道具を使って、雪の塊をギコギコと切り出すと、あとはその塊の下にスノーダンプを押し込んで持ち上げ、塊のまま運んでゆきます。

 結構な重さですがものともせずにしっかりと運んでゆく孫。

 ついこの間までは子供子供していたのですが、ずいぶんとたくましくなったものです。


      ◆


 昔自分もちょっと肉体労働で周りに貢献できるようになった時に、大人たちから「良いアンコになったな」と言われました。

 若者をアンチャンと呼びますが、それに少し敬意が加わってそれでいて愛情を込めた言い方がアンコです。

 今日は雪の塊を25個も運んで、大いに小遣いを稼ぎましたが、うれしい出費でもあります。

 孫も「良いアンコ」になりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

除雪とは歩くことなり ~ 三日分の雪を公園まで雪を運べ

2025-02-01 21:44:32 | Weblog

 

 水~金と二泊三日で上越へ出張していましたが、その間に札幌では久しぶりの大雪になりました。

 この間の除雪は妻がやってくれましたが、「腰が痛い」とかなりの負担だったでしょう。

 雪は積んでおいてくれるだけで良いので、あとは今日から私の出番です。

 雪の山を成型してブロック状に切り出せるようにして、スノーダンプで一個一個を100m先の公園まで運びます。

 朝から公園への運搬を始めて、そこから午前中は実家の買い物サポートをし、午後にまた公園への運搬。

 ローマ時代の奴隷のようにひたすら歩きます。

 さんざん公園に運んだつもりでも、まだあと半分は残っているので、明日以降また運搬を行います。

 まあこれまでが少なすぎたのと、冬の良い運動になると思えばよいのです。

 結果的に今日は2万4千歩もあるくことになり、まあ疲れました。ひー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

nuovoでは、防災経験を身近にするために楽しみながらやる ~ 防災井戸とドラム缶風呂

2025-02-01 18:14:59 | Weblog

 nuovoを見学した続報です。

 小布施のここ総合公園防災パークと名付けられたnuovoのキーコンセプトの一つが、「防災を身近に」ということです。

 主催者の林さんが言いました。

「小松さん、私が能登の被災地に入って感じたのは、被災者の皆さんの多くが、まさか自分が被災者になるとは思ってもいなかった、ということです。
 学校でも職場でも町内会でも、防災訓練や避難訓練なんてしょっちゅうやりますよね。でも皆さん半分はいやいや仕方なく参加しているんです。で、それは訓練は楽しくないからです。
 じゃあ逆に考えて、防災に触れる訓練が楽しいものになればもっとたくさんの人が喜んで参加してくれて、結果的に防災意識が身に着くということがあるんじゃないか。そう考えたんです」

 そこで、ここnuovoには、災害時に役立つような道具や施設が展示されていて、それは普段から使えるものになっています。

 いくつかご紹介しましょう。

 まずは防災井戸です。
 
 こちらには地下50mのところから水をくみ上げられる防災井戸があります。

 昔あった井戸は最初に水をくみ上げるときに"呼び水"と言って井戸のポンプ部分に水を入れなくてはいけないのですが、そのときに被災地で飲めるようなきれいな水が用意できるかどうか、という問題があります。

 この防災井戸は呼び水が必要なくて、すぐに組み上げられてその水は飲料が可能です。

 しかも上げ下げするのではなくて、下げるときにだけ力を入れればレバーは勝手に上に上がってくるという仕組みになっています。

 水を自分たちの力で調達する経験はなかなかできません。


     ◆


 その隣に設置されていたのが「笑顔式ドラム缶風呂」です。

 被災地ではお風呂に入りたいという声が必ずでますが、ただのドラム缶を利用した普通のドラム缶風呂では、これに水を入れて下から火を当てて沸かすとなると2時間かかるといいます。

 またドラム缶の底が熱くなるのですのこを敷くか履物を履くなどの余計な小物が必要になります。

 そこで笑顔式ドラム缶風呂です。

 これはドラム缶の横に水が通るパイプが2本つけられていて、その先にらせん状になった金属パイプがつけられるようになっています。

 このらせん状のパイプの中では焚火ができるようになっていて、熱交換器の役割を果たし、熱せられたお湯は上の穴からドラム缶に戻り冷たい水がパイプに入ってきて循環してお湯を沸かします。

 熱を受ける面積が段違いなので、こちらでは50分でお湯が沸くそうです。

 またらせんパイプの一番上に金網を置けば、焚火の火でアウトドア料理もできます。

 パイプはパロットカップリングという簡便な継ぎ手になっており、子供でも見様見真似で継いだり外したりできます。

 パイプには蛇口もとりつけられて、温かいお湯を蛇口から取り出すこともできます。

 またらせんパイプも含めて道具一式は分解して全部のパーツがドラム缶の中に入ってセットで運べるとのこと。

 この笑顔式ドラム缶風呂は、能登の被災地に持ち込まれて被災者の皆さんにも喜ばれているそうです。

 林さんは、「このタイプのドラム缶風呂が、全国津々浦々のキャンプ場で使われるようになればいいのに、と思います。全国に使い慣れた人が増えて、いざ災害が発生した時には、あちこちのキャンプ場から被災地に持ち込まれて避難所の潤いになるような時が来ればよいのですが」

 いかがでしょう、笑顔式ドラム缶風呂。

 災害への備えを楽しみながら体験できるという場があるとよいですね。


 さらに続きます。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする