P.156 198年代ごろから、オゾン層の破壊によって地球に降り注ぐ紫外線の
量が増えていったことや、紫外線の毒性が問題視されるようになりました。
そしてUVカット化粧品が開発されるようになりました。
おもに夏に使うため、ベタベタする脂っぽいクリームは使いづらいことから
合成ポリマーの水溶液に紫外線吸収剤を溶かしたものが売り出されたのです。
朝、合成界面活性剤入りの洗眼料で顔を洗って皮脂を洗い流した肌に、
UVカット化粧品と称した合成ポリマーの水溶液を塗って外出するのは、
乾燥肌を助長する以外のなにものでもありません。
けれど、そうとも知らずに、消費者たちは、
紫外線の防止ばかりに注目しました。
P.158 (中略)とくに皮脂腺が完成する前の子どもにUVカット化粧品を使う場合は
注意しなければなりません。多くの子ども用の日焼け止めは、
紫外線吸収剤を使っていませんが(さすがに良心が痛むのでしょう)、
ほとんどが乳液状です。乳液は合成界面活性剤がないとつくれません。
乳液に含まれた合成界面活性剤は、皮脂の出にくい肌をつくります。
皮膚が成長中の子どもに使うと、弱肌・敏感肌、あるいは
大人になってもアトピーが治らないお店が増えてしまいます。