著者のタイトルは東京美容科学研究所所長:応用化学博士
私も<自分の肌の状態や手入れ法が適切かどうか>が気になるトシに・・・・
なぁんて、「遅すぎるよ!」と言われそうですが、
このまま突き進んでしまうよりは、今、事実を知って良かった!と
思いました。
P.17 美肌を手に入れる、たった「3つのポイント」
•「強い浸透剤が入った化粧品」を避けて、皮膚のバリア機能を強くする
•肌のバリア機能が弱まるときに使用するメイク落としは、
「水で洗い流せるもの」を使わない
•健康なバリア機能のある肌に戻ったら、「適度な刺激」を肌に与える
うぅ~ん、このポイントを読んでも私には見当もつきませんでした。
が、読み終わって、分かったことは、
P.60 行政は<事故を未然に防ぐ、消費者を守る、という姿勢ではない>
行政がやっているのは、(2004年の薬事法に基づく省令)
「製品の品質については企業が責任を負う」ことを前提に
「そのための体制をしっかりと整える・・・・
要は、「化粧品作り」というものは、上手に法律を読み解いて対処すれば、
新規参入の別業界からの企業が、どんな材料を使ってどんなモノを作るか、
かなり自由度があり、利益を上げられる市場なのだそうです。
やっかいなのは、肌の基底層を壊してまで、保湿成分や美白成分を押し込み、
一時的はシットリさせることが可能な点です。
購入後、1週間くらいで肌がシットリしてくれば、誰だって嬉しいし、
「この化粧品、効果がある!」と信じてしまいます。
P.94 保湿化粧品を使うと、不全角化が起き、表皮が正常に死ぬことが
できなくなってしまいます。
表皮が死んでいくためには、
•肌の細胞の水分蒸発を邪魔しないこと
•角化を邪魔するような過剰な水分や栄養を与えないこと
P.95 にもかかわらず、水をたくさん送り込んだり、皮膚のうえに
ビニールでふたをしてしまったり、肌にぐんぐん水を染み込ませる
ような化粧品を使ってしまう。結果として、角質層の近くに
たどり着いた細胞は、水分過剰になり、細胞核が壊れることができません。
(中略)正常に角質層がつくられなくなれば、当然、正常な
バリア機能は形成されません。そのまま時間がたつとどうなるでしょうか?
(中略)本来、乾いた角質であれば、いらなくなると1枚ずつきれいにはがれ
落ち、垢となります。それが、湿った状態のままだと、じゅくじゅくしてしまい、
10枚20枚という塊のままではがれてしまうのです。
するとお肌はデコボコになり、化粧ムラができてしまいます。
ごく表面の皮膚が死に切れていない肌は、生きている大切な内部の肌にとっても
とても不健全な状態です。
始末の悪いことに、いったん上記のような<不調肌>になってしまったら、
私たちは慌てて<乾燥対策>を考えざるを得ず、また保湿性の高い化粧品を
買うはめになるのです。
専門用語が多く、私に馴染みのない内容なので、うまくまとめられません。
読者の方々には是非、一読をお勧めします。