蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

「妹兄の家田戸」

2007年09月29日 | 安曇野とその周辺
第3回ひつじ屋シネマサロン」(DVD上映)9月28日は小津安二郎監督作品「戸田家の兄妹」
昭和16年、日本の軍部による真珠湾攻撃があり、太平洋戦争に突入した年の作品である
  実はこの案内ハガキのデザイン好きです
回を重ねるごとに観客数が増え、会場はやや狭くなってきた。
さらに若い観客が増加しているようにみえる

上流家庭の没落と家族の崩壊がテーマ。
現代にも通じる、邪魔者には社会の隅っこに移動してもらう・・・・

河崎義祐さんの解説から
聞き取りにくい音声と画面は雨降り状態でも、この映画を観る機会は非常に少なく価値があること。
あの名監督と言われる小津安二郎が、7~8人編成で制作していたB級C級映画から脱却し、スターオンパレードの初ヒットした作品であること
独身を通した人だが、昭和初期にはすでに家族の崩壊を予告していたという。
撮影方法はローアングルでフィックス(動きのすくない固定した様子)が特徴である

私は内容よりも調度品、とりわけいくつか登場するランプシェードに目を奪われた。
鑑賞後河崎さんに伺うと、小津さんはことのほか照明器具にはこだわった方だったということで、なんてことはないけど嬉しかった

第4回は10月26日(金) 溝口健二監督「西鶴一代女」
座席を少し詰めれば、まだひつじ屋さんの3階で開催できそうですよ

■余談
こんな蓼科高原映画祭があります。
小津安二郎さんが、友人の別荘があった蓼科をこよなく愛し、何度も通って映画の構想をねったり脚本を執筆していたという

■付録
安曇野にある「ちひろ美術館」でも、新企画いわさきちひろが愛した映画の上映(DVD)がありあます。入館料のみで鑑賞できます。
詳細は下記Webへ
ちひろ美術館・イベント

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