蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

ゴンパ巡り2日目の後篇

2013年07月08日 | 海外旅日記
さて
インダス川にかかる橋を渡りしばらくで、楽しみなアルチ村へ到着した。

ここのゴンパ(僧院)は山岳部でなく平地の、ごく普通の村の中にあった。
11世紀ころの創建といわれているが、もう少しくだってのころという説もある。
壁一面に見事な壁画が鮮やかに残っている。最近まで撮影禁止だったらしい。

創建当時の僧がカシミールから連れ帰った仏師や絵師が、カシミール様式の仏教美術をもたらし、
世界的にも有名な壁画や曼荼羅を遺したといわれる。

お堂の売店でかったガイドブックから
曼荼羅の一部を拡大撮影)


どうです!
斬新なデザインと赤とブルーの見事な彩色


ノーフラッシュなら撮影OKになったのは最近のこと。
宿のオーナーで、ガイドも兼ねるツェワン氏は「え~知らなかった」と嘆くことしきり。
結局、観光客が多く、私のカメラ技術ではうまく撮影できなかった

アルチには4つの僧院があり、見学したのはアルチ・チョスコル・ゴンパ

なかでもゆっくり見て撮影できたのは三階構造のお堂。高さは10メートルくらいで中は吹き抜け。

入口は小さく、日本の旅籠の軒下の様にかがんでくぐる。

細かい木造彫刻に驚く


奥の3壁に高さ5メートルの3体の菩薩が並ぶ。観音菩薩、弥勒菩薩、文殊菩薩
たしかこれは弥勒菩薩。


写真を拡大すると爪には白いマニュキュアが施されていた。
これは元来のものか保存修復によるものか分からない。
下の衣はまるで今風スパッツに見えるじゃん?
とにかく繊細な彩色が見事でした


鮮やかな壁画や仏像が所せましと詰まった、まるで宝箱だ。


隣の建物もその奥の建物を見学したが、この僧院は少人数で管理されているため、ひとが集まると頑丈な南京錠を開けてくれます。やはり中は立派でした。


見学を終え、数件の土産物屋さんが並ぶ道を歩いていた時、おじいさんにナンパされた。
おじいさんに見えたけど、チベットの人は皺が深いので、案外私より若かったかもしれない。
マニ車をまわしながら、「一緒に歩こう」というしぐさで声をかけられた。

はっと思い出した。ダラムサラでも見かけた光景。
チベットの人々は、時間があるとマニ車を回しながら、長い散歩をする習慣がある。
いつまでかかるやら?丁重にお断り

帰り道の角で先ほどの紳士が石垣に座って笑っている。上品な方でした。
記念に写真を撮らせていただきました。


インド卒業旅行のはずが「今度来たらまた会えるかな?」
どうも決心が揺らぐのはこんな時です。

購入のガイドブック。350ルピーだったような・・・・


コメント
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