蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

大鹿歌舞伎長野公演

2010年01月25日 | 安曇野を離れて
長野公演で何回目かの、南アルプス下伊那郡大鹿村の村民歌舞伎を鑑賞した。
いやはや驚きましたね。

300余年前から静かに熱く生き続ける地芝居だ。

大衆演劇のようにスターはいないけど、村長さん(総括)はじめ
今回の役者は、村役場職員・大鹿歌舞伎愛好会会長・農業・バイト郵便配員・旅館オ-ナー・OL・小学1年生・
高校1年生・大工・ガス屋。
スタッフ(衣装、着付け、化粧、床山)は、オペレーター・農業・主婦・そば屋・OL。
と、すべて村民。
新しく赴任してきた学校の先生も、必ず1度は舞台に立つのが鉄則とか。

歌舞伎は本来男性役者に限るのだが、人口減少に「そんなこといってらんねぇ」と腰元二人の女性が混じる。

演題は歌舞伎独特の母物親子物「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」
目の不自由な母と、母を助けるけなげな娘・・・の場面。1.5センチ角くらいの白い和紙の雪が降る
左:小学1年生女児  右:大鹿歌舞伎愛好会会長(男性)


不幸な娘と孫娘の姿を悲しむおばあさんは、青いケシの農園主(男性)
  

もと豪族の青年役は郵便配達のバイトくん


大人にからむ小学生役者


以前泊まった旅館のオーナーは捕手役だった

演技もさることながら、村から応援の観客がとばす威勢のよい掛け声やおひねりが、ことのほか楽しい。
観客もえいやっと投げる投げる。

開演前に「歌舞伎の楽しみ方の一番はおひねり」だと作り方投げ方指南があり、
配布のティシューペーパーに図解メモがはさんである


終演後の花道にころがるおひねり


その先には重厚な緞帳ではないようだが、こんな図柄の幕を持つ、ホクト文化ホール


大鹿村では春秋の定期公演がある
以前鹿塩温泉に行った折、大鹿歌舞伎のことを知りいつかいつかと年が経つうちに、北上してきてくれた。
それじゃあと長野の引越し公演へ・・・・とあいなった次第

しんみりしたり声を上げて大笑いの楽しい時間だったせぇ

以下サイトを参考に大鹿村をお訪ねくださいな
大鹿歌舞伎
日本で一番美しい村
ヒマラヤの青いケシが見られる中村農園の様子(拝借サイト)
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2 コメント

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知らなかった。 (はぐれ雲)
2010-01-26 21:58:17
とても田舎歌舞伎にみえないですね。
本格的です。
歌舞伎は見たことないけど、村民が演ずるなら
地元の盛り上がり方は、役者以上でしょうね。
いよっ!郵便屋!なんてね。
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Unknown (蔵くら)
2010-01-27 10:39:16
そう、そうなんです。本名のニックネームなんかも飛び交い、楽しい雰囲気でした。現地での鑑賞はもっと楽しかろうと思います。村特産のお弁当もあり、神社の舞台下で食べながら鑑賞するんです。
民俗文化財に選ばれたり、ドイツ・オーストリア公演も経験したりで、きっと村中が生き生きしているんでしょうね。村長さんの挨拶にそれが偲ばれました。
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