北海道の山は今まで3回書いている。利尻山、大雪山黒岳からトムラウシ、幌尻岳で、どれも永遠に忘れないような素晴らしい山行だった。北海道は90年代によく行っていたので、まだまだ書いてない山がある。ここでは旭川市周辺の2つの山を取り上げたい。まずは大雪山最高峰の旭岳。北海道中央部にそびえる大雪山は、幾つもの山が連なる連峰になっている。周囲に幾つもの温泉があって、どこから登る時も下の温泉に泊まって登ることになる。
(姿見の池から旭岳)
前に黒岳からトムラウシへ縦走した時は、層雲峡温泉からリフトに乗った。その時に北海道最高峰の旭岳(2291m)に行けなかったので、別の年に登りに行った。僕が登った時は2290mだったけれど、21世紀になって再測量されたら1メートル高くなったという。前日は旭岳温泉に泊まって、翌日にロープウェーで一気に1600mの姿見の池まで登る。まあ、あればロープウェーを使うことになる。温泉から2時間半かけて登るルートもあるようだが。
(旭岳ロープウェー)
池までは観光コースで、そこから2時間半の登山になる。まあ迷いようもない道で、ここはそれほど大変ではない。だから覚えていることも少ない。よく覚えているのは「百里の道を行く者は九十里を半ばとす」の教訓である。これは中国の古典「戦国策」の言葉で、要するに最後まで気を緩めるなという意味である。そんな大変な山じゃなかったけれど、とにかく高山の登山なんだから気は抜けない。登頂して慎重に下山してきた。池とロープウェー駅も見えてきた。後は平坦な木道が続くのみ。何の問題もない道だけど、ここで転んだ。膝小僧を擦りむいて出血した。何であんな簡単なところでケガするんだ。バカみたいである。帰りに薬局に寄るハメになった。
(旭岳テレカ)
旭岳は夫婦で登ったが、一人で登ったのが十勝岳(2077m)である。この時は途中まで夫婦でドライブしていて、長くなるので妻が一人だけ帰った。十勝岳は結構大変なのでパスしたわけである。この地域の山は旭川がベースになる。今では旭山動物園が有名だが、その頃はまだ全国には知られていなかった。でも優佳良織工芸館や外国樹種見本林、そこに作られた三浦綾子記念文学館、そして旭川ラーメン村など何度も訪れた好きな場所だ。
(十勝岳)
十勝岳は活発な火山活動が見られる山で、登山自体は難しくないけど火山情報をつかんでおくことが必須である。1926年の「大正噴火」は三浦綾子の長編「泥流地帯」に描かれている。その後も何度か噴火している。ここも幾つか登山ルートがあるが、一番短い「望岳台」ルートで登った。旭川市内のシティホテルに泊まって、朝早く出て白金温泉まで急行する。温泉からさらに走って望岳台に至る。そこから日をさえぎるものが一切ないガレた道をゆく。
(望岳台)(十勝岳テレカ)
この時は途中で曇ってきたので助かった。ひたすら登って山頂に着く。コースタイムは4時間ほどだが、もっと掛かった。そして途中からキタキツネとの二人旅になった。昔「キタキツネ物語」という映画がヒットして、キタキツネは「カワイイ」イメージになった。だから餌をやる人がいて、登山者に懐いているのである。でも死に至る寄生虫エキノコックスを持っているから絶対に接触してはいけない。大体「野生動物」に安易に近づくことは控えなくていけない。しかし、まあ、付いてくるんだから仕方ない。一緒に登頂したものだった。
(吹上温泉露天風呂)
下りてきたら、吹上温泉露天風呂に寄った。実は前に「白金温泉」にも「十勝岳温泉」にも泊まっていた。だが有名な「吹上温泉露天風呂」には行ってなかった。何が有名かというと、「北の国から」で宮沢りえが入った温泉なのである。一体いつの話だろう。もうずいぶん昔の話だ。それで一気に有名になった。十勝岳は美瑛町、上富良野町、新得町の境目にある。美瑛や富良野の方はまた別に書くべき観光地が多いけれど、もう省略。自分の車で行っていて、その後あちこちの温泉へ立ち寄りながら、翌日夜に苫小牧からフェリーに乗って帰った。
(姿見の池から旭岳)
前に黒岳からトムラウシへ縦走した時は、層雲峡温泉からリフトに乗った。その時に北海道最高峰の旭岳(2291m)に行けなかったので、別の年に登りに行った。僕が登った時は2290mだったけれど、21世紀になって再測量されたら1メートル高くなったという。前日は旭岳温泉に泊まって、翌日にロープウェーで一気に1600mの姿見の池まで登る。まあ、あればロープウェーを使うことになる。温泉から2時間半かけて登るルートもあるようだが。
(旭岳ロープウェー)
池までは観光コースで、そこから2時間半の登山になる。まあ迷いようもない道で、ここはそれほど大変ではない。だから覚えていることも少ない。よく覚えているのは「百里の道を行く者は九十里を半ばとす」の教訓である。これは中国の古典「戦国策」の言葉で、要するに最後まで気を緩めるなという意味である。そんな大変な山じゃなかったけれど、とにかく高山の登山なんだから気は抜けない。登頂して慎重に下山してきた。池とロープウェー駅も見えてきた。後は平坦な木道が続くのみ。何の問題もない道だけど、ここで転んだ。膝小僧を擦りむいて出血した。何であんな簡単なところでケガするんだ。バカみたいである。帰りに薬局に寄るハメになった。
(旭岳テレカ)
旭岳は夫婦で登ったが、一人で登ったのが十勝岳(2077m)である。この時は途中まで夫婦でドライブしていて、長くなるので妻が一人だけ帰った。十勝岳は結構大変なのでパスしたわけである。この地域の山は旭川がベースになる。今では旭山動物園が有名だが、その頃はまだ全国には知られていなかった。でも優佳良織工芸館や外国樹種見本林、そこに作られた三浦綾子記念文学館、そして旭川ラーメン村など何度も訪れた好きな場所だ。
(十勝岳)
十勝岳は活発な火山活動が見られる山で、登山自体は難しくないけど火山情報をつかんでおくことが必須である。1926年の「大正噴火」は三浦綾子の長編「泥流地帯」に描かれている。その後も何度か噴火している。ここも幾つか登山ルートがあるが、一番短い「望岳台」ルートで登った。旭川市内のシティホテルに泊まって、朝早く出て白金温泉まで急行する。温泉からさらに走って望岳台に至る。そこから日をさえぎるものが一切ないガレた道をゆく。
(望岳台)(十勝岳テレカ)
この時は途中で曇ってきたので助かった。ひたすら登って山頂に着く。コースタイムは4時間ほどだが、もっと掛かった。そして途中からキタキツネとの二人旅になった。昔「キタキツネ物語」という映画がヒットして、キタキツネは「カワイイ」イメージになった。だから餌をやる人がいて、登山者に懐いているのである。でも死に至る寄生虫エキノコックスを持っているから絶対に接触してはいけない。大体「野生動物」に安易に近づくことは控えなくていけない。しかし、まあ、付いてくるんだから仕方ない。一緒に登頂したものだった。
(吹上温泉露天風呂)
下りてきたら、吹上温泉露天風呂に寄った。実は前に「白金温泉」にも「十勝岳温泉」にも泊まっていた。だが有名な「吹上温泉露天風呂」には行ってなかった。何が有名かというと、「北の国から」で宮沢りえが入った温泉なのである。一体いつの話だろう。もうずいぶん昔の話だ。それで一気に有名になった。十勝岳は美瑛町、上富良野町、新得町の境目にある。美瑛や富良野の方はまた別に書くべき観光地が多いけれど、もう省略。自分の車で行っていて、その後あちこちの温泉へ立ち寄りながら、翌日夜に苫小牧からフェリーに乗って帰った。