星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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for ever and ever

2016-02-13 | MUSICにまつわるあれこれ
あの日からひと月目の日、、 ★をふたたび聴いていました。

、、あらためて凄いアルバムだと思う。。。 
何よりすばらしく感じるのが Bowie の「声」の多彩さ。。 ベルリン時代のアンニュイな声、 アメリカ時代のソウルフルな声、、 80年代以降のプラスティックな声、、 Heathen の頃の優しい声、、 Starman の頃の声さえ聴こえる。。。

過去のボウイの歴史の「声」が ぜんぶこの★の中に詰まっているような気さえする。。 トニー・ヴィスコンティもすごい頑張ってこの音を創り出したのかもしれないけど、、 ボウイの渾身の「贈り物」を聴いている気がする。

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ボウイに恋したのは、 嘘じゃなく彼の「声」に、だもの。 もちろん「ヤングアメリカンズ」のジャケのように美しいボウイの姿にも見とれたけれど、 こっちはほんの子供だったし、 ボウイは余りに素敵な大人で、、 だからボウイをアイドルのように恋した事ってなかった、、(本当よ)

こないだ書いた 「Black Tie White Noise」からのヴィデオ、、 
I Know It's Gonna Happen Someday 、、 何度も観てしまったんだけど、、 高らかに歌い上げる途中で、 Ziggy時代の声でちらっと歌ってみせて カメラに向かって 「この声だろ?」 って顔してニヤって笑う。。。 ロンソンへの懐かしいメッセージとして、、 きっと、ね。

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9・11以降、 「Heroes」の歌の意味が変わってしまったような気がする、、 と前に書いたけれど、、 9.11だけが原因ではないのかもね、、

何より名曲だし、 愛されている曲だし、、

2004年のワイト島や、 リアリティツアーでの ヒーローズの映像を見ると、 ボウイこんな嬉しそうな顔して歌ってたんだね、、と。 We can be,,, の We は、、 もう ボウイとオーディエンスの歌、、 そのくらい大きな歌になってる。。 でもそれもとっても嬉しそう、、 このときのボウイは。


、、9・11やオリンピックで流されたような、 国家の英雄を称える歌でないのは確かだけど、、 でも、 ↑の映像みたいに、この歌がこんなにも愛されて、そうやって 意味が変化していくのは仕方がないことだよね。 「仕方がない」というマイナスな言葉じゃなくて、 「必然」、、とでも言おうか。。

、、でも 70年代の「Heroes」、、 ボウイは こんなにもせつない眼をして 歌っていたんだよね。。 
この歌の歌詞、、 大好きなんだけど、、 本来の、 胸が苦しくなるような せつない恋人たちの歌、、。 この歌詞が書かれた経緯は たぶんウィキとかに載っている事なのかもしれないけど、、 歌う姿、 その表情とか見ていると、、 ボウイ自身がすごくせつない恋をしていたんじゃないかとさえ 思えるような歌。。。


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明日は、、 Valentine's Day

、、貴方に ずっと ずっと 恋していよう 


for ever and ever