きみに取っておいたチケットは「オープン」、業者は専門用語でそう言う。値段は倍だね、わかっているだろうけれど、それがあればきみの好きな日にまた来ることができる。
秋分の日うまれのアントニオ・タブッキの本を 一昨年につづいてこの秋もまた読んでいました。 いました… ではないです、まだ読み続けています 少しずつ。。 少しずつしか…
…というのも この9月はあっという間に過ぎ去ってしまったから
先週、病院に行ったら検査の結果が思わしくなかったようで 追加の検査をオーダーされて…。 この夏があまりに暑かったから 心臓がくたびれているだけだと思っていたけれど どうもそうではなかったみたい…
…だからといってどうにもしようもないのだけれど… ちょっともどかしい…
それでも 博物館や美術館へ、 9月に二度も行けたのは良かったかな。。 上野の森のおおきな緑のなかを歩くのはとても気持ちよかったから。。
ぼくはきみの切符を手にとり、海に入って・・・略・・ それを水面にあずけた。それは波にさらわれ、視界から消えた。なんてこった、ぼくは一瞬、旅立ちに立ち会うときのあの鼓動を感じて思った(旅立ちはいつも多少の不安を搔きたてるものだけど、知ってのとおり、ぼくの中のそれはいつも過剰だ)、岩にぶつかってしまう。ところが、違った。それは正しいほうへ向かい、小さな湾を冷やす流れにたくましく乗って、瞬く間にすがたを消した。・・・
(「海にあずけたチケット」アントニオ・タブッキ著 和田忠彦・訳)
「海にあずけたチケット」… なんて素敵なタイトル。
10月は もう少し ゆっくりしよ…
明日もまた病院いかなくちゃいけないし… 今度の週末あたり過ぎたら ひと息つけるかな…
いろいろ話したいことあるけれど
オープンチケット…
その時まで 待っててくれるかな。。