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1年ぶりにまたこのルート。登ってみると岩は湿り加減で嫌な感じ。ウォームアップ代りってことで1本目は途中まで行って降りて来た。そしたら小さな雨粒がポツリ。遠くで雷鳴も。これは間もなく雨だなと思ったが折角だから相方に少しでもやってみたらと言った。すると雨が降ったら拙いからもう止めようと強く言う。ここで思いついた選択肢は2つだけど2番目を選んだ。
- もう一度カラビナをかけた所まで登って捨てビナ(※)使って回収。
- 裏から登って上からロープを垂らして回収。捨てビナは使わないで済む。
裏から回ってルートの上に出た。そこでロープを太い木にかけて懸垂下降。10mくらい降りたら場所がずれてるのが分った。隣のカサブランカというルートの上に出ちゃったのだ。もう一度登り返し、ロープを外して10mほど行き過ぎた分を戻る。
同じ事をもう一度やってるうちに雷鳴。いよいよ降ってきそうだ。今度はノーモアレインの終了点に無事到着。ここで大事な事をやらなかった。それはロープを太い木から終了点に掛け直すことだ。滅多にやらないのでそんな考えは浮かばなかった。雨に降られたら嫌だと思ったのもあって降りるのを急いだ。そしてそのまま懸垂下降。
そして雨がザーッ かまわず懸垂下降を続けたら今度はロープが足りなくなった。このままでは地面に届かない。さすがにすっぽ抜け対策はしてあったけど…
※ 敗退時などに支点に使うカラビナで回収不能。
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届かないなんて有り得ないはずなのにその理由が分らなかった。理由は簡単だった。ロープを太い木から終了点に掛け直さなかったからだ。その分の長さが足りなかったのだ。じゃぁ今更だけどここでロープを引いて掛け直すことにしたんだけどロープはピクリとも動かなかった。
- 太い木に掛けたので摩擦が大きい。
- 雨で濡れて摩擦は更に増した。
それでも登った所までは降りることは出来た。幸い急いで抜く必要もないってことで掛けっ放しになってたロープがあったのでそれを使って降りることが出来た。でも捨てビナをそこで使った。そして次は相方も雨の中抜けなくなったロープを回収しに… 捨てビナを使ったという点では選択肢の1と同じで時間は何倍かかっただろう。
フリークライミングばかりだとロープの使い方などは2つ3つ覚えていれば事足りる。ところがこういう事態になると色々な事を知っててそれが即座に出て来ないと拙い。今回それが出来なかったという失敗。状況が変化してる最中は特に間違え易いのかもしれない。もう雨は沢山というノーモアレイン。