中国の偵察気球に世界がピリピリ!ところが日本は「気球に聞いてください」とスルーの過去 |
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記者「先週目撃された謎の物体についてなんですけれども、大臣は警戒監視を続けているというふうにおっしゃいました。あの気球はどこへ行ったのでしょうか」 |
河野氏「どこに行ったかは定かではございませんが、自衛隊の気象班が保有しているものではない、ということは確認しております」 |
記者「また日本に戻ってくるという可能性はないんでしょうか」 |
河野氏「気球に聞いてください」 |
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そして記者が「これは日本の安全保障に影響を与えるものではないですか、通り過ぎた気球は」と問うと、河野氏は自信満々で「安全保障に影響はございません」と断言していた。 |
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2/6(月) 16:10 (日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース |
♪何度飛んできたら日本は危機感を持つんだろ、答えは風に聞いてくれ、とボブ・ディランは歌いそう。
気球は一発5000万円のミサイルで撃ち落とされた。機銃掃射でやれば安上がりなのにと思ったらそれは全くの素人考えだった。ちなみにヨメは「ピストルを使えば」と言った。
少なくとも1000km/hで飛んでる戦闘機がほぼ停止してるような気球に機銃掃射するのは気球に衝突する危険。
流鏑馬みたいなもんだから意外に難しいようだ。1998年にはカナダ空軍が1000発以上撃って失敗。それと戦闘機ならなんでも良いわけではなく、よく聞くF-15ではダメだそうだ。気球が飛んでいる高度約20000mは旅客機が飛ぶ高さの倍。F-15にはその高度まで飛ぶ能力はあるようだけど与圧服の装備が無い。するとパイロットが耐えられない。その点F-22ならGスーツというのがあるので大丈夫という日常では役に立たないマニアックな話。それとF-22はミサイルを機内搭載なので空気抵抗が少なくて良い。ゆっくり飛んでる気球なんてチョロいもんだと思ったら意外に難しい相手だったってわけだ。それだけに「安全保障に影響はございません」はデマってもんだな。