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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

微笑みの国・旅日記・・・④

2002-12-23 | インポート
タイの伝統的特産物「タイ・シルク」を世界中に広めたアメリカ人が「ジム・トンプソン」です。
彼は、1967年にマレーシアのジャングルで失踪し、行方が分からないままですが、その直前まで住んでいた家が博物館として公開されています。
運河のほとりの緑豊かな敷地にアユタヤなどから移した家が6棟あります。
建築家だった彼の家らしく、それぞれを改築工夫した見所もたくさんあるのですが、美術品、骨董品の収集家としての名に恥じず、すばらしい古美術品が見事です。
庭に咲いていた大きな「蓮の花」がなぜか頭から離れません・・・

バンコクの市内の商店、家、ホテル、会社、病院・・・いたるところの庭先で見られる「プーム」。
タイの庶民の守り神・精霊(ピィー)を祭った祠です。

特に、サンプラプロムと呼ばれる場所にあるプームはタイで最も霊感あらたかでご利益があると信じられているとか。
供物の花飾りを持ってお祈りする人の姿が耐えません。
茶髪のお兄ちゃんも、ミニスカートのお姉さんも、手を合わせているのにビックリしました。それこそ老いも若きも・・・ということです。
車の中から手を合わせる人も多く、いつも賑わっています。
ショッピング街のど真ん中での不思議な風景でした。

12月のバンコクは、光とイルミネーションの町です。
5日の国王の誕生日に合わせて、官公庁、会社の前、道路に大きな肖像画が掲げられ、たくさんのイルミネーションで飾られます。
その後も、ホテルやオフィスビルの壁面がクリスマスのかざりとなり、道路の光のトンネルとともに、まばゆい限りの、それはそれは美しく、楽しい月です。








微笑みの国・旅日記・・・③

2002-12-23 | インポート
バンコクの観光といえば、「ワット」を見て歴史を感じる・・・でしょう。
特にチャオプラヤ川の周辺にある「王宮」「ワット・プラ・ケオ」「ワット・ポー」「ワット・アルン」「ワット・マハタート」あたりを集中的に見て歩きました。

「王宮」は、ラマ一世からラマ八世までが実際に住みながら、建造、改築、拡張を繰り返し、今のきらびやかな建物が完成したそうです。
ですからそれぞれの建物は、王の好んだ洋式や時代を感じさせるバラエティにとんだ宮殿で、とても興味をひかれました。

共通することは、すべての建物や調度品に、金や宝石がちりばめられ権力と財力を誇示する象徴であったことでしょう。

内部に描かれている金箔の仏画や物語、王座、謁見台・・・目を見張りました。
(ここはノースリーブ、半ズボン、サンダルでの見学は禁止されていますのでご注意を。)

「ワット・プラ・ケオ」
別名「エメラルド寺院」と呼ばれるように「ヒスイでできた美しい本尊」が安置されています。
王宮内にあり、タイでの最高の格式を持つ、王室専用の寺院で、回廊の壁画はヒンズー教の物語が書かれているのが有名。

「ワット・ポー」
バンコク最古の歴史を持つ寺院。「リクライニング・ブッタ」と呼ばれ親しまれている「寝釈迦仏」が横たわっています。
境内も広く、小学校もあります。
タイ式マッサージの総本山でもあるそうです。

「ワット・アルン」
三島由紀夫の小説「暁の寺」のモデルになっていることで有名な壮大な寺院です。
陶器の破片で覆われた大仏塔が朝日を浴びた時、神々しく映ることが「暁の寺」の名の由来とか。
夕闇に包まれる大プラーンとそれを囲む4つのプラーンの姿もすばらしいそうです!

いくつもいくつもワットを見たので、記憶が混乱していますが、ラマ5世の遺骨が収められている「ワット・ベンチャマボビット」はイタリアの大理石をふんだんに使い、西洋建築風なモダンな寺院であったことが印象に残っています。

とにかく、荘厳にして華麗な極彩色の多くの寺院が悠久の時を刻んでいるバンコクです。

そんな中で、「スワン・パッカード宮殿」は、ラマ5世の孫に当たる方の宮殿だった、純タイ風の落ち着いた建物です。
趣味で収集された古美術品がたくさん展示されています。
良く手入れされた庭に面して座るとほっと心が和みます。
そうそう、見学者には手作りの扇がいただけますので、タイのよいお土産になります。

微笑みの国・旅日記・・・②

2002-12-23 | インポート
バンコクでの移動のための交通手段は、いろいろなものがあります。
ほとんどのものに乗ってみました。

バンコクでの移動の際に、一番問題になるのは、交通渋滞ではないでしょうか。
車は左側通行ですが、赤信号でも左折はOK.
しかし右折となると、青に変わってもまったく進めないことがしばしばです。
「譲り合い」の精神などまったくなく、我先にという車ばかりで、タクシーで30分近く止まっていたこともありました。(苦笑)
それに交通ルールなど、まったくの無視で、制限速度、禁止事項など、あってないようなものですから、横断など必死です。
知らないタイ人の横にくっついてやっと渡ったり、遠くても横断歩道を探すとかしないと危なくて駄目です。
タクシーは、今は、ほとんどがメーターがついていますので安心ですし、無数に走っています。

バスの種類の多さにはビックリ。
その上バス路線の複雑さは、観光客にはちょっとお手上げかもしれません。
車体がきれいで大きい「エアコン付きバス」は快適。
エアコンなしバスは、車体が赤と緑の2種ありました。こちらのバスのドアは閉めずに走りますので、ドア周辺はちょっと危険です。
もう一つ「ソン・テオ」という「乗り合いピックアップ」というようなものがあります。
停留所などなく、どこでも手を上げれば止まってくれるし、どこでも合図すれば降ろしてくれるという、小さなトラックを改造したものがあります。
もちろん座席は硬く、乗り降りにも注意が必要です。
慣れると停留所が関係ないというのは便利でしょうね。

バンコクといえば、トゥクトゥク(サムロー)でしょう。
軽三輪を乗用車として改造し日除け用の屋根をつけたものです。
名物と言われていますので乗ってみました。
交通渋滞をものとせず、車と車の間をすごいスピードでぬって行きます。
倒れるのではないかと乗っていてハラハラ・・・心臓に悪い乗り物です(笑)。

交通渋滞を尻目に快適な乗り物は「BTS」です。
3年前に開通したばかりだそうですが、いわゆる高架鉄道(モノレール)です。
路線は2つ、まだまだ短く、料金も高いのでバンコク市民の足とは行かないようですが、観光客には便利でしょう。
ただし、キップは自動販売機で購入しますがコインしか使えませんので要注意です。
私は、何回か利用しましたが、きれいですし、冷房はきいているし、すいているので大好きになりました。

おもしろかった乗り物は「ルア・カム・フォーク」(渡し船)です。
市内の運河を、猛スピードで水しぶきを上げて走る、庶民の足です。
停留所はあるのですが、舟への足場などなく、「よいしょ」と飛び越えるように乗り込みます。降りるときも同じ。
まごまごしていると、川にボチャンとなります(笑)。
それもきたない、くさい川です。
この水しぶきをふせぐために、走り出すと舟の両脇はスルスルとビニールの幕が張られます。
道路がすごい渋滞でも、この舟ならば時間が計れますので、通勤、通学の時間帯は超がつく込みようとか。
これは観光客には絶対に無理だと思います。
私は、現地に住む方に連れて行って頂きましたが、後で、タイ人の友人に話しましたらビックリしていました。(笑)

様々なバンコクでの交通手段を利用してみました。