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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

読書感想文(二冊)~♪

2012-03-10 | 本と雑誌
先日の東欧旅行で、行き帰りの飛行機の中で読んだ、二冊の本の感想です。
ブックオフで買った単行本ですが・・・(苦笑)、
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「光る崖」 夏樹 静子 著 (推理小説) 
夏樹氏の作品は、登場する人物の背景や感情も含めて、全体の情景風景の表現が、とても分かりやすく読みやすく感じます。
ごくごく普通の日常の中を思わせるものであり、「小説の中のこと」ではないと感じることができる文章が好きです。
この本もそうです。
検事である主人公が、夫を亡くし名古屋に転勤になった後、分けある人と岐阜へ旅した日
そこで出会った一人の女性を軸に、いろいろの人たちが結びつく推理は、おもしろい!
「高校生の売春問題」がテーマの主なのですが、この本は1977年に書かれていますので、まだ「少女売春」とか「買春問題」とかという言葉がマスコミを賑わす前のことだと思います。
でも、先を予感した、見えたかのような問題・・さすがに作家としての高い評価を受ける方らしい視点と感じました。
「れまで、補導されるほとんどの子供たちは、家庭に問題のある場合が多かったのに、
両親も揃い、経済的にも恵まれた家の子。学校でも真面目で素直で普通の子。そんな子ども達が、突然家出とか非行に走る」
囲の大人たちを困惑させ、葛藤の中で苦しみ反省するも理解ができない・・・いつの時代も大人は「ぜ?」「わからない」・・・と、子ども達の心に疑問を持ちながらも、どう対処していいか解決できないでいること多いですね・・・。
地域の大人として、町の子ども達の教育に携わる一人として、興味深く読んだ本でした。
「黒い家」 喜志 祐介 著 (ホラー小説)Dsc04200

ちょっと気持ちの悪い本でした(苦笑)。
読み始めて「しまった!」と思いましたが・・・飛行機の中の時間つぶしなので、読み続けましたが・・・、
最初に感じた気持ちとは違って、読み終わりました(苦笑)。
生命保険会社の「保険金の支払い査定」の係りとして勤務する主人公が、様々な事例、人と接することで、「悪夢」と呼べることに巻き込まれていく・・・。
恐怖とサスペンス~~、まさに「ホラー大賞」受賞作品です(笑)。
怖い描写の場面は、結構斜め読みでしたが・・・途中で投げ出さなかったのは「自分で自分を誉めてあげたい」~~~きゃははは