「二人道成寺」 近藤 史恵 著
タイトルと表紙を見たとき「時代物かな・・・」と、思って手に取りました。
が~~~、以外や以外~~「現代物です」、それも「歌舞伎を題材にしたミステリー」~~~♪
歌舞伎のことは詳しくない私でも、面白くて一気に読めました!
(歌舞伎の演目や内容について詳しい人なら、もっともっと行間の想いが読みとれると思います)
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生まれながらの梨園の御曹司である若手女形と、抜擢により頭角を現した若手女形の二人は、実力は伯仲。
ある時期から「不仲」が噂されていました。
家が火事になり意識不明の重体となった御曹司の美しい妻・・・、彼女の切ない想いを受け止められなかった夫・・・。
二人の女形の弟子や、師匠を通して「歌舞伎で上演される人物」に例えながら「女の心」が綴られている物語です。
ボランティア先への行き返りの電車の中で読んでいましたが、夢中になってしまい危うく乗り越ししそうになりました~~きゃははは