prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「花」

2003年11月27日 | 映画
脳動脈瘤がいつ破裂するかわからない人が車の運転をするところはひっかかるが(フォローの仕方はあったと思う)、それ以外はほぼ文句なし。

大詰めでスクラップブックをめくっていくガサッ、ガサッという音が印象的。相米慎二へのトリビュート作だというが、こっちは特にファンではないにせよ、じっくりした長回しで芝居を追っていく落ち着いた演出は、ハリウッド製のバカ騒ぎの連続の中ではほっとさせられる。

柄本明の顔を思い出せない筈の妻の役の牧瀬里穂が堂々と顔を出している(そればかりか、まったく知らないはずの大沢たかおの夢にまで顔を出す)ので、<>実感はないが、<>話なのだからそれは別に構わない。

切符を買うと紅小町の種をもらう。撒くのは2月から3月にかけてだから、季節はずれ。
(☆☆☆★★)


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