prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「うつせみ」

2007年07月26日 | 映画

映画の文体が、終始ゆるがない。
極度にセリフが少なく、しかも間がびっちり詰まっていて緊迫感が続く。
終盤の突拍子もない展開と、主人公が「存在を消す」とともに姿を写す代わりにその一人称カメラになる発想と、小道具の体重計の使い方にびっくり。

ゴルフボールを三号アイアンクラブ(これが英語題)で打って人にぶつける拷問、というのも異様なセンス。ブルジョワ的というか。
(☆☆☆★★★)