ネス湖のネッシーをネタにして、「フェアリー・テール」ばりにファンタジーを信じられない人間は夢を見られない可愛そうなヒトというハナシになるのかと思ったらそこまでいかない。
が、拾った変な生き物を育てる少年が結局生き物がでかくなって育てる責任を取りきれなくなる、というあたりで本来なら父親的キャラクターが生き物を育てる責任の大事さを教えることにならなければいけないところが、二人、上流階級と下層階級からと、擬似父親候補は二人上がって、どちらも得票不足で敗退に終わる。
特殊効果は毎度のことながら優秀で、巨大化してからよりウォーターホースがバスタブの中を泳ぎ回る生活感など目を見張らされる。
スコットランドの風景も見もの。
実の父親が亡くなっている、というドラマ上の重要きわまるポイントを先送りして外してオチに堕するのと、正体バレバレなのになぜか語り手の老人の正体を隠すあたり、どうも作劇の狙いがよくわからない。
母親役のエミリー・ワトソンと娘役のPriyanka Xi (なんて読むんだ?)がそっくり。
(☆☆☆★)