省略法が独特で、話の発端であるCDがどういうわけで紛失したのか画面に出ないのをはじめ、ストーリーのかなりの部分がCIAの上層部への報告という形で会話で片付けられているのが、妙なオフビート感がある。
ブラッド・ピットのバカ演技ぶりが可笑しいのだが、ジョージ・クルーニーの留守中に家に忍び込んだところにクルーニーが戻ってくるシーン、何も逃げ場がない二階に逃げることないのではないか。回れ右して裏口から逃げればいいので。その後の動きのつけ方も妙なところあり。
バカはブラピだけではなく全キャラクターがそうなので、愚行のロンドといった感じ。ただ、その愚かさが「ファーゴ」みたいに人間性の深いところまで触れているかというとそれほどでもない。
(☆☆☆★)