prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」

2011年10月02日 | 映画
ブルース・リー主演の「ドラゴン怒りの鉄拳」の何本もある後日談のひとつ。
日本人を悪役にしているところも一緒、というかそれを抜きにしてこのシリーズ(?)はないのだろう。
日本の覇権主義を非難したりしているのだが、何、今の中国に比べたらままごとみたいなものだと思ったりする。

木幡竜扮する力石大佐という名前はやっぱり「あしたのジョー」からかなあ。じつは見ていないがこの前編では大佐の倉田保昭扮する父親がすでに力石姓だったみたい。リー版の悪役はふつうに鈴木という名前。
木幡竜はアクションは頑張っているのだけれど、悪役として強いところをあらかじめ売っておくシーンがないのは手落ち。

倉田をやっつけたたため、ドニー・イェンの主人公はフランスに行ったり戦死した友人の名をかたったり、「グリーン・ホーネット」ばりの仮面をつけたりして正体を隠していたということになるのが工夫しているところだが、前作見ていないと意味がわかりにくい。

アクション・シーンとするとオープニングのナイフ一丁で機関銃に向かっていくところが結局一番すごかった。走りながらコーナリングすると身体全体が傾くという人間競輪状態を見せたりする。
ただし映画が進行するにつれ、途中であっけなくやられたり何十人も一度に相手にしてやっつけたりと、ちぐはぐになる。

中国の歌姫実は日本人山口由美っていう名前も李香蘭こと山口淑子からだろう。
「カサブランカ」という名前のクラブが出てきて、「ラ・マルセイエーズ」が歌われるシーンもある。時代的にはこちらの方が十年以上前の設定だが。
(☆☆☆)


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