幽霊と連続殺人鬼と悪魔(なのか?)、それから「リング」に連なるぼやけた古めかしい映像そのものの不気味さ、といったさまざまな怖い要素をぶちこんで破綻しないでまとまっているには感心する。
いったん幽霊屋敷から逃げ出してほっとした主人公に、実はといったどんでん返しを最初にセリフでやってしまうのにちょっとがっかりしかけると、未発表フッテージを見ていくことでさらに踏み込んだ真相を知る戦慄は相当なもの。
デジカメ時代になってからのわざと小さく限られた視点を生かしたPOV映像を駆使したホラーと、8ミリの古く変色した映像とは近しくもあり、遠くもありという感じ。
「ゴルゴ13」に、撮影した35ミリフィルムに記録されてはいてもネガから定着させるという過程で潰れてしまった情報をデジタルスキャンで取り出すことができたら、とんでもないものが写っていた、という話があったが、そういうのもホラーに生かせそう。
それにしても一家惨殺があった家だというのを隠して引越して、それを知った奥さんが「信じられない」と激怒するのは当たり前で、何かというとウイスキーを飲んでいるところといい、イーサン・ホークもずいぶん欠点の多いキャラクターをやったものだと思う。
(☆☆☆★)
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公式ホームページ
フッテージ@ぴあ映画生活
映画『フッテージ』 - シネマトゥデイ
いったん幽霊屋敷から逃げ出してほっとした主人公に、実はといったどんでん返しを最初にセリフでやってしまうのにちょっとがっかりしかけると、未発表フッテージを見ていくことでさらに踏み込んだ真相を知る戦慄は相当なもの。
デジカメ時代になってからのわざと小さく限られた視点を生かしたPOV映像を駆使したホラーと、8ミリの古く変色した映像とは近しくもあり、遠くもありという感じ。
「ゴルゴ13」に、撮影した35ミリフィルムに記録されてはいてもネガから定着させるという過程で潰れてしまった情報をデジタルスキャンで取り出すことができたら、とんでもないものが写っていた、という話があったが、そういうのもホラーに生かせそう。
それにしても一家惨殺があった家だというのを隠して引越して、それを知った奥さんが「信じられない」と激怒するのは当たり前で、何かというとウイスキーを飲んでいるところといい、イーサン・ホークもずいぶん欠点の多いキャラクターをやったものだと思う。
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