ちょっとした感情の齟齬を丹念に拾い上げる肌理の細かさが魅力的。
妻夫木聡が今どき珍しく長男らしい責任感で一家を支えようとするところ(実はひきこもりの過去があるのが逆に支えになっている感じ)、池松壮亮の調子のいい言動が初めのうちカンに触るのが次第に救いになってくるあたり、原田美枝子の言動がおかしくなる自然さや気分が急転する感じ、長塚京三のダメオヤジっぷり、など個々の演技もアンサンブルともにいい。
(☆☆☆★★★)
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