奥さんが夫の「仕事」に何十年もまったく気づかないというのも凄い話で、もともと妻は夫の仕事の具体的な中身など知らないのが普通だと言ってしまえばそれまでだが、そのあたり主人公の二面性を別の人物の目を通して描きわけたらかなり喜劇的になった気がするし、その方が主人公の不思議さに迫れたのではないか。
あるいは、妻の「おかしさ」をまた別に摘出して見せてくれてもよかった。役者は揃っているのだが、色々と惜しい。
ICEMANというのはどちらかというと途中から組む死体を氷付けにして殺された時期をわからなくする処理係の方にあてはまるのだが、どちらも強面に寄りすぎていてバディものというほどのコントラストは出ず。
マイケル・シャノンが巧みなメイクで若いときから老人にかけて演じているが、その割りにウィノナ・ライダーは中途半端に若く見せるところで止まっている。
(☆☆☆★)
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THE ICEMAN 氷の処刑人@ぴあ映画生活
映画『THE ICEMAN 氷の処刑人』 - シネマトゥデイ